フチュッピーの部屋

♪ September そして九月は ♪ 2025年9月1日





   9月になりました。「猛暑」や「激暑」を通り越して、連日ニュースでは「命に危険を及ぼす暑さです」とアナウンサーが連呼しています。遠い将来、今の気象状況を懐かしむ時が来るのでしょうか。本校は、大学の定める学校規則で、夏休みは8月29日までで、8月30から、夏休み明けの登校が開始されることになっています。(本校は2学期制ですので、2学期の始業式というのはありません)それが、今年は30日が土曜日だったため、8月29日(金)を夏休みの全校登校日として、実質29日から夏休み明けがスタートしました。暦の関係なら、今年は9月1日にしたらいいのに・・・と、思われそうですが、本校には大きな使命の一つである、「教育実習(正式名は実地教育と言います)」があります。附属学校だから当然ではありますが、毎年50名前後の学生が1ヶ月間(4週間)実習に励みます。その準備やら、生徒の夏休みの課題集めが実習初日と重なってはとても時間が足りないし、子供たちもクラスごとで簡単な歓迎会もするので、その打ち合わせにも時間が必要です。それで、本校にとっては9月1日は、夏休み終了後、2日目となりました。夏休みといっても、生徒は何かと忙しかったようですが、本日、実習生との対面式を体育館で行った際、久しぶりに全校生徒の元気そうな顔を見てホッとしました。長い夏休みが明けて、普段の学校生活を取り戻すためには時間がかかりそうですが、本校では、50名近い教育実習生の来校、そして、その様子を見に来てくださる大学の各ゼミの先生方もいらして、連日大賑わいになります。そして、今週末には文化祭が控えており、3年生にとっては中学時代最後の文化祭ということで各クラス、演劇やダンスの披露、そして有志による出し物や、学年合唱など、「あ~、長かった夏休みも終わって、また学校が始まる~、イヤだなぁ!」なんて、私が中学時代に感じていたような夏休み明けの想いにふける(!)余裕もないほど、子供たちはみんな全開で学校生活が再開しております。
   それにしても暑いです‥。名古屋では40度オーバーとか‥。聞くだけで倒れそうです。40度なんて、最近またコロナが猛威を振るっているようですが、発熱でもここ何十年もそんなになったことのない私にとっては恐怖です。と言いながら、昨日の日曜日は、実習生や大学の先生が50人もくるのに、中庭の草があちこち伸びてカッコ悪いので草刈りしようと昼前から学校に来て、結局草刈り機を持って、庭に立てたのが、夕方5時半でした。やろうと思って、用意仕掛けては、挫折していました。もう少し、日が弱くなってから‥と思いながら、クーラーの効いた校長室でテレビを付けると、炎天下の中、苦しそうな顔をしながら「ボクがこうして走ることで、少しでも救われる子供たちがいるなら‥」と、24時間走る続けている若者の姿を見て、よし!還暦オーバー3年目も無事元気に迎えられたのだから頑張ろう!とホンの1時間ですが、誰もいない学校で草刈りに励みました。自分でもその昔から変わらない(!)単純な動機に感心します。なんか、人生の終盤がスタートして、いろいろ考えることは多いのですが、最近AIとの会話を楽しんだり、今頃になって日本語の奥深さに感動したり、あっ、そうそう、先日は夏休み最後の年休で、徳島駅に列車を見に行った(この行為が不思議がられますが・・・)帰りに、「血液が不足していまーす!献血をお願いしまーす」と、駅前の呼びかけに足を止めて、「何歳まで献血ってできるのですか?」って聞いたら、「60歳以降にされた方は、69歳までで、されていない方は64歳までで、64歳までにすれば、69歳までできます。おいくつですか?」「63です」「それなら、まだまだ大丈夫です。是非お願いしまーす!」と笑顔で話してくれたので、単純な私は、「時間もあるし、そのうち、いただかなければならない時も来るかもしれないから行ってみよう!ニュースでも猛暑の影響もあって、近年希なくらい血液が不足しているって言ってたし、やってみよう」ということで、駅前のビルの3階の献血センターへ行きました。「教員になってしたことは覚えているけど、もう20年以上していないよなぁ」と思って、受付をすると前回が2002だったとのことです。へーっパソコンのOSもこの20年間で何度も変わったと思うのに、そんな昔のデータがしっかりと残っているんだぁと、ヘンなところに感心しました。高校時代に初めて献血を経験し、それ以降、献血専用のバスでしか行ったことがなかったので、こんな広々とした施設でするのは始めてて、何もかもが驚きでした。考えてみれば、青少年赤十字(JRC)の会長職を2回もさせてもらい(全国でも例がないと言われながらも引き受けました)、今年は副会長で、この夏休み中もトレーニングセンター(生徒のリーダー養成)で日赤徳島県支部には大変お世話になっている身ですから、毎年複数回するくらいでなくてはならないのに、トンと忘れていました。昔同様400mlを抜いたのですが、私より先に始めていた5人(この日は夏休み中とはいえ、平日の昼間なのに、センターに10名近い献血希望者がいらしていて驚きました)より、私の方が早く終わりましたが、看護師さんにお聞きすると、みなさん成分献血とかで、一度抜いた血液から必要な成分を抜いてまた血液を体内に戻すため、1時間くらいかかるそうです。昔(大昔)から、血液を抜くと何か、身体の調子が良くなったような気がしていたのを思い出したくらい、献血後は体調も異常なく、調子よかったです。夏に太った身体が400g軽くなったからかな?なんて、またまた単純な思考で納得していました(笑)。
    決して暑さのせいでもなく、いつものように話が逸れてしまい(まして個人的な話題で)ましたが、子供たちは夏休みも明け、専門委員会で各委員会の目標を決め、玄関ホールに委員長が書き込み、(昨年この掲示板を私が、玄関ホールに設置し直したせいで、来客がみんな目にすることを意識して各委員会の委員長は丁寧に字を書くようになりました)いいスタートが切れたと思います。そして、本日の教育実習1日目は、どの実習生も初々しく、子供たちも暑い体育館でしっかりと対面式ができました。私も、全く同じ場所で41年前、整列したことを思い出しました。校長挨拶では、「41年前、毎日授業がうまくいかなくて、こんな先生でも落ち込む日々が続いたのを、元気づけてくれたのは、配属学級の生徒(名前も5人ほどフルネームで覚えています)からの『先生、今日も頑張ってね』『先生、今日の授業面白くて、よくわかったよ、明日もよろしく!』という温かい声がけでした」という話もしました。また、この歳まで多くの研究大会や、たくさんの先生に見てもらう前で研究授業をしてきましたが、それらの事は今となっては詳しくは覚えていませんが、教育実習の最終日にした評価授業の内容や、生徒の印象的な意見は今でも鮮明に覚えていることも話しました。私がそうであったように、これからの一ヶ月の教育実習が、実習生の皆さんの今後の長い教員生活において、大きな礎となることを祈ると共に、指導に当たる本校教員もしっかりと実習生の皆さんを支援して、この一ヶ月で大きく成長してもらえるように、努力しなければならないと、初々しい実習生を見ていて改めて実感しました。私は、自分が直接指導させてもらっていた時から、忙しくて大変ではありますが、この教育実習の期間が大好きでした。自分の授業でもなかなか満足できることは少ないのですが、実習生を通して子供に伝える(実習生がした範囲を彼らが大学に帰ってから再度やりなおすわけではありませんので)ことの難しさと、それを理解してもらえるようにこちらの伝える力の工夫、実習生が日々成長していく姿ももちろんですが、伝えながら、自分のスキルアップを実感できるのも教育実習の期間だからなのです。私を指導してくれた当時の附属中学校の指導教官(当時は本校が国立大学附属だったため<現在は国立大学法人>、先生の名称はは教諭でなく、文部教官という名称でした)は、その後、当時の文部省で教科調査官という教科において最高位の立場にまでなられて、その後は中学校教員出身者としては全国でも当時は珍しかった県の教育長にまでなられた方です。残念ながら、今は鬼籍に入られていますが、私がここの校長にさせていただいた時、「あの教育実習では、パッとせんかった、おまはん(おまえ)が附属中学校の校長とはなぁ」と笑いながらも、毎年研究発表会で私の挨拶だけ聞きに来て下さっていました。そんな恩師に天空から「そんなんで、あっかぁ!(だめだ)」と日々ゲキを飛ばされているように感じています。
    今日スタートしたばかりの教育実習、とにかく将来の日本を支える子供たちを育ててくれる教員の卵たちを全国どこで教員をしても「鳴教大附属中学校での教育実習を通して学びました」と堂々と言えて、これからの一ヶ月の学びを常に私のように振り返られるように、「チーム附属中」で取り組んでいきたいと思います。今月は当初、この夏休みの思い出も書こうと思っていました。全中(全国中学生総合体育大会)での本校生の活躍や、非行防止弁論大会で、徳島市・名東郡で第一位の最優秀賞に選ばれた生徒のこと、先生方と貸し切りバスで、愛媛県の土居町へ「人間の値打ち」の著者で有名な 江口いと さんのお子様(84歳)ご夫妻のお話を聞きに行って人権の研修会をしたこと、等々、ネタ(!)はたくさんあったのですが、紙面の都合上(そんなこといつも考えていないクセに!との声が聞こえてきました<笑>)、あえてお盆の休みに実施された、本校卒業生の還暦同窓会にまつわる話を一つ紹介します。
   中学校の同窓会は決して珍しくはないと思いますが、本校は中学校としては珍しい、同窓会名簿が発行されていて、2年後の創立80周年に向けて、先月から名簿の更新をすべく、業者さんを通じて、13,500名以上の卒業生に住所確認の往復はがきが発送され、毎日、百通単位で学校に返信が帰ってきています。そういう関係もあって、本校の卒業生は年代に関係なく、頻繁に同窓会が開かれており、昨年も私が聞いただけでも80歳代の方々の同窓だけでも、4組以上あったようです。それから推察して、各学年、かなりの同窓会が開かれていると思います。中でも今年還暦を迎える方々は、3年スパンくらいで開催してきたけれど、今年は特別と、母校への寄付も集めていただき、その記念にと本校へ植樹も実施してくれました。同窓会には70名くらい集まったそうですが、当日はお昼過ぎから記念植樹と校舎見学を行いたいというお申し出があり、恩師と共に、30名近い皆さんが来校してくださいました。本当に暑かった日中、校内は誰もいませんでしたが、記念植樹の後の校内見学では、私が各教室を開ける度に当時の思い出を語っている卒業生の皆様が本当に頼もしく思えました。県内でも有数の会社や県外で国を支える機関にお勤めの方、そして、ドクターや弁護士の先生も多く、それらの皆様がニックネームで呼び合う姿に、現在本校を預かる者として、大きな責任を改めて感じました。この方々が本校を卒業して、4年後に、私は教育実習に来たことになりますので、当時の先生方のお名前を聞いてもほぼ、お顔と名前が一致して、楽しくお話をさせていただきました。植樹していただいた「ハナミズキ(ピンク)」が立派に成長して、花が咲く姿を私もこの目で見ることができたらいいな、と思いました。
   さて、最後に表題の曲です。https://thisispop.jp/takeuchimariya-september/#google_vignetteこの曲(単なる今月を示すタイトルと思われましたか?)は,今から46年前の8月21日にリリースされました。曲はアップテンポなのですがキャンパスライフをモチーフに,歌詞は大変物悲しいです。アップテンポ故に余計に心に響き,学生時代よく聴いていたので,9月になると思い出します。この方(竹内まりや)は,私より7歳も上(すなわち古希!!!)なのにとてもアクティブというか、年齢を聞くとその容姿から、同じ種族(!)とは思えない・・・程です。私はすでに,身体のあちこちにガタが来ていますが,「あきらめない気持ち」を大切に,400名の生徒と36名の教職員と共に,そして48名の実習生の皆さんを応援しながら,今月も頑張りたいと思います。

※こんな駄文を、こんな激暑の中!ここまでお読みいただいた皆様,貴重な時間を浪費させてしまってごめんなさい。



過去のタイトル一覧
♪ 夏 夏 ナツ ナツ ココ夏 ♪(2025年8月4日)
♪ ささのは さらさら のきばにゆれる ♪(2025年7月1日)
♪ 梅雨の~ あとさきの~ ♪(2025年6月11日)
♪ 甍(いらか)の波と 雲の波 ♪(2025年5月5日)
400名の生徒がそろいました。本年度もよろしくお願いいたします!(2025年4月9日)
♪ さくら さくら 今、咲き誇る 刹那に散りゆく運命(さだめ)と知って‥‥ ♪(2025年4月5日)
♪ さよならは 別れの言葉じゃなくて・・ ♪(2025年3月24日)
♪ 春なのに お別れですか 春なのに 涙がこぼれます ♪(2025年3月7日)
♪ 雪が溶けて 川になって 流れて行きます・・♪(2025年2月11日)
♪ こーとしも たーくさん いいことが あなたにあるように‥‥ ♪(2025年1月10日)