フチュッピーの部屋

令和6年度がスタートしました。本年度もよろしくお願いいたします。 2024年4月9日





  鳴門教育大学附属中学校の令和6年度がスタートしました。皆様、本年度もよろしくお願いいたします。昨年度に引き続き、学校長をさせていただきます、大泉 計(けい)です。よろしくお願いします。私は、かつて11年間本校に勤務し、その間、7年は教頭をさせていただきました。その4年後、再び本校に帰ってくることができ、それから3年間、校長をさせていただきました。その後、徳島市内の県庁の近くの公立中学校で2年間、校長をさせていただき、何とか無事定年退職したのですが、縁あってまた昨年度、本校へ呼んでいただき、校長をさせていただくことになりました。大学の学長先生からは、「長年、附属中学校で勤務したのだから、賞味期限は切れても、もう少し消費期限は残っているから頑張れ!」と言われたような気がして(笑)、自分としては、教育実習も本校で受けさせてもらい、本当に自分の教員としての資質を養っていただいた学校ですので、少しでも恩返しをしたい一念でお引き受けした次第です。そして、「まだ、草刈りも十分でないので、もう1年環境整備に努めよ!」と言われたような気がして(笑)、本年度も微力ながら、学校長をさせていただくことになりました。ところが、徳島県は定年退職して再び校長職をしている先生方が昨年までは、県下に10名くらいはいらしたのですが、その制度が3月末で終了したために、今年度は私学を除く県内の学校(小・中・高)の校長の中では、一番の年寄りとなってしまいました。スミマセン。早く若手に引き継げるようにいたしますので、今年1年はご辛抱ください。老害をなくすように、日々気にしているのですが、このページだけは昔から(公立中学校でも)自由に使わせていただいておりまして、ダラダラと、まとまりのない文書とともに、昭和から平成初期にかけての音楽をその時の自分の好みで紹介しています。ダラダラと文書を書いているだけなので、初めて、このページを開けた方は、その文量に呆れて、さっとページを閉じられる方がほとんどだと思いますし、それも狙っています(笑)。前任校では、恥ずかしいので、ホームページの目次の一番上を「本日の給食」として(おうちの方が興味のある給食の写真を載せていました。献立表よりわかりやすく好評でした)、一番下に「校長室から」というボタンを配置しました。ある方から、全国の学校のホームページをいろいろ見るけど、一番上が給食の写真で、一番下が校長室からのメッセージなんて、見たことない!って笑われました。現在のその中学校の校長先生は、私が尊敬するすごく立派な方なのですが、律儀にそのまま変更されていません(もちろん「校長室から」の内容は、以前と違って、読みやすく、気品高いものになっています)。
 スミマセン。前置きが長すぎるのも昔から、全く成長のない部分で、改善しようという努力のかけらも見られません(笑)。でも、こんなダラダラな駄文も、暇つぶし(!)になるのか、読んでいただける方もいて、本校関係者以外にも、一度目にしてから、ずっと注目していただいている、県外の方や、小学校の先生や、人生の先輩もいらっしゃいます。保護者の中にも、「あの歌、私も好きでした」なんて、急に言われて赤面することもあります(そんなことならやめたらいいのに、私のストレス発散なのか、自分では夜遅くに、一人でこのページを打ち始めると、なかなか止まりません<苦笑>)。そんな訳で(どんな訳?)、令和6年度がスタートし、今日は入学式でした。昨日は、入学式の準備のあと、終礼を行いました。中学校では、どの学校でも毎朝、職朝と呼ばれる打ち合わせをするのですが、小学校はそれがなく、週に1回か2回の終礼で、打ち合わせをするところが多いと思います。それは、子供が登校してきたら、下校するまで、ずっと教室で関わる小学校の担任の先生と、教科担任制で、夕方は部活動がある中学校のシステムの違いだと思いますが、大きな行事の前後で部活動がない日などは、中学校でも全教職員が夕方職員室に集まって、終礼をすることがあります。昨日の終礼では、春休みが終わり、久々に登校してきた2年生、3年生、そして、新しいクラスになった生徒の様子を報告してもらいました。どの学年もクラスも、学年が一つ上がって、新しいスタートということで、いいムードで、ほぼ全員がそろってスタートが切れた旨の報告があり、子供たちのやる気が我々全体に伝わってきて、私たちもモチベーションが上がり、とてもいい気持ちになれました。
 そして、今日の入学式です。あいにくの雨模様の朝となりました。本校の中庭には、平成元年度の卒業生が記念植樹した桜が、大変立派な1本桜として、本校のシンボルツリーのごとく威容を誇っており、満開になった様はとても立派です。私は教諭の時から、夜になると勝手にライトアップしていました(笑)。本当に美しいんです。でも毎年、これが入学式までもってくれればと思いながらも、3月末には散り始め、入学式当日はほぼ葉桜というのが、いつものパターンでした。今年は、冬場に「過去2番目の暖冬!」といわれていたので、満開は修了式の頃かな?と、2月の初旬頃には思っていたのですが、3月に気温が下がったためか、先週末頃から満開になったので、十分入学式まで持つと思っていました。私は本校のこの桜を見るのは、16回目ですが、この時期に咲き誇っているのを見たのは初めてです。それ故に、昨夜からの大雨と強風は恨めしかったのですが、少々は散ったものの十分見応えがあり、校門周辺の桜とともに、入学式終了後の家族の写真撮影は長蛇の列ができ、長い時間続きました。
 今回は、コロナが5類に移行して初めての入学式で、在校生による歓迎の歌や60年以上続く歓迎の紙吹雪も全て従来通りのスタイルで復活できました。新入生も保護者もきっと伝統を大切にする本校の雰囲気を感じてもらえたことと思います。私は式の最中、壇上から点呼の時や式辞を読みながら見えた新入生の初々しい表情に感動しました。今まで小学校で「児童」と呼ばれていた子供たちが、朝から「生徒のみなさんは・・・・」と呼びかけられ、とても新鮮だったことと思います。小学校時代、いろいろな事を経験して、失敗したり、辛い想いをした子供たちも少なからずいると思いますが、中学生になって心機一転頑張ろうと思っている今の気持ちを本校の教職員一同、しっかりと受け止めて、支援していくつもりです。式の後、教室で担任の先生から話を聞いている様子を見ても、これから始まる中学校生活への期待がみなぎっているようでした。そんな子供たちを見ていると、こんな歳になっても、半世紀ほど前、自分が田舎の木造校舎の中学校へ入学した頃のことがフラッシュバックしてきました。全く今とは時代が違いますし、本日出席してくださった保護者の皆様よりも二回りも年上の私ですが、自分が初めて「先輩」って呼んだあの響き、そしてちょっとしたことでも先輩からの声がけが、すごくうれしかったことが、昨日のことのように思い出されました。不思議なもので、最近は、ついさっきのことが思い出せない(笑)のに、中学1年生のことが鮮明によみがえってきます。今日の新入生のように、真新しい教科書をいっぱいもらって、入学式から帰ると鞄も開けずに、すぐに「サーキットの狼」(車好きのお父さんは、ひょっとしたらご存じでしょうか?この漫画が当時のカウンタックなど、スーパーカーブームの火付け役でした。当時の教科書やノートは残ってないのに、この漫画は全巻、実家に残っています)の最新号を隣町の本屋さんに買いに行って、帰ってきてから親に怒られたことも思い出しました(笑)。このたぐいの話(!)を始めると、これも老害で、止まらなくなるので今回は止めておきます(もう、十分イラン話が多いですが・・・)。
 それで、このページの特徴でもある(自己満足で、勝手にそう思っているだけですが)昔のJポップですが、今回は「さくら」です。「さくら」に関する歌は、数多いのですが、ここで紹介するのは、このページに出てくる歌としては最近のもの(!)となります。といってもリリースは、2003年なので、もう20年以上前なんですね。でも毎年卒業シーズンに歌われるので、コブクロの「桜」と共に、皆さん知っていると思います。https://www.youtube.com/watch?v=P_EwVbwwHCU
 私が、どうしてこの曲に思い入れがあるかというと、これはもう、全くの私的なことなんですが(このページがそもそも私的な思いばかりなので、今更感がありますが<笑>)、実はウチの愚息が学生時代から、合唱団に入って、勉強や今では仕事もそっちのけで、3団くらいを掛け持って、練習の合間に仕事しているような感じなのでは、と呆れていますが、そんな愚息が、この「さくら」のバックコーラスで、3~4回ほど出演したことがあり、そのたび、ほんの数秒写るだけなのに、何度も見た関係で歌詞が焼き付いてしまったのです。この方の歌唱力はお母さん譲りで本当に素晴らしいとは思います。この曲もそうですが、「さくら」をテーマにした歌は、卒業の季節に歌われるだけあって、「わかれ」の内容が多いですよね。ただ、本校中庭の満開の桜がなんとか入学式まで持ったので、紹介させてもらいました。後半の歌詞にある「さくら さくら いざ舞い上がれ・・・」を新入生に例えて、しっかりと中学校生活で大きく成長してもらいたいです。ちなみに、今年の本校のキャッチフレーズは、昨年の「より高く」をアップデートして、「しなやかに そして より高く」としました。詳細は後の本日の入学式の式辞の中で紹介しています。
 最後に(ホンマ長い!初めて読んでいただいた方には、ここまでなかなかたどり着かないでしょうね)やはり、昭和のJポップ愛好家(スミマセン、調子に乗りました)としては、「春」と言えば、この曲です!  https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E6%98%A5%E3%82%88%E3%80%81%E6%9D%A5%E3%81%84&mid=71B9A3BEF6D761CD834C71B9A3BEF6D761CD834C&ajaxhist=0     あまり調子に乗りすぎないように(!)努力を惜しまず、少しでも子供たちの幸せにつながるように頑張る覚悟ですので、今年度も、どうぞよろしくお願いいたします。


   式       辞


   昨夜からの、雨と風で多少散ったとはいえ、例年なら、この時期はほとんど葉桜となっている本校のシンボルツリーでもある中庭の桜が、皆さんが来るのを心待ちにしていたかのように、咲き誇っています。本日、鳴門教育大学附属中学校の入学式を挙行するにあたり、ご来賓として、鳴門教育大学・理事・副学長田中ひろゆき様、保護者会会長 瀧せいじ様のご臨席をたまわりましたこと、心より感謝申し上げます。そして、鳴門教育大学附属中学校に入学された百三十五名の新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
難関を見事に突破された努力と、その挑戦する強い意志を讃えますとともに、教職員一同、心から歓迎いたします。今日の感激を忘れることなく、誇りを持って附属中学校での生活に臨んでください。
   また、保護者の皆様におかれましては、本日の入学式を迎え、その喜びも、ひとしおのことと拝察いたします。これまで、お子様をお育てになった日々には、一言では語ることのできないご苦労もあったことと思います。そのご労苦に対し、敬意を表しますとともに、その甲斐あって今日の日を迎えられましたこと、重ねて、およろこびを申しあげます。これから三年間、大切なお子様を責任を持ってお預かりいたします。
   本校は、鳴門教育大学の附属学校として、大学と緊密な連携を図りながら、県下はもとより、全国にも誇れる教育を展開する決意でございます。鳴門教育大学の支援をいただきながら、最先端の教育を実践研究する「研究開発学校」であると共に、多くの教育実習生を受け入れ、次世代の教員に求められる資質を養う「実地教育学校」でもあります。こうしたことから、鳴門教育大学と協働して、これからの教育を先取りした先進的な授業を開発しており、生徒はこのような授業を日常的に受講できるため、幅広い分野で知的好奇心がかき立てられる環境が整っています。
   新入生の皆さんは、一ヶ月半ほど前にこの体育館で実施しました、入学説明会の冒頭の私からの話の中で、今、本校が取り組んでいる「STEAM教育」の話をしたことを覚えていますか。あのとき、S・T・E・A・M  と、アルファベットだけを紹介し、あとは家に帰ってググってみてください、と言いいましたが、調べた人はいますか。皆さんには、知的な好奇心を常に持ち続けて欲しいですし、そういう環境が本校には整っています。ただし、実行するのは皆さんです。言われたことだけをする、言われなければしない、などという態度は、附属中学校には馴染みません。是非、何事にも積極的に好奇心をもって、取り組んでください。
   入学説明会でもお話ししましたが、本校の校訓は、この会場に、皆さんから見て左前方にも掲げられていますが、 ・創造的な知性を磨く学問学校 ・情熱的な意志を鍛える鍛錬学校 ・強健な身体を練る体育学校そして ・敬和奉仕の精神に生きる人間学校と書かれています。わかりやすく言い換えれば、本校で学ぶ生徒は、頭と心と体を鍛えるとともに、仲良く助け合う温かな人であってほしいし、それを養う場が附属中学校である、ということです。
皆さんが、将来、社会の中心となって活躍する時代に、どんなにAIが発達し、世の中がどのように変わろうとも、本校のこの校訓はきっと精神的な支柱として皆さんを励まし続けると思います。玄関ホールにも掲示していますので、本校が目指す生徒像というものをイメージしていただきたいと思います。
   そして、今年の附属中学校のキャッチフレーズは、「しなやかに そして より高く」です。しなやか というと、弾力がある、やわらかくて強い、などのイメージがわくと思いますが、徳島駅前に10m以上もあるワシントンやしが何本も植えられていますが、あの木はどんなに強風が吹いて、どんなにしなってもまず、折れることはありません。日々の生活の中では、いろいろな風が吹くこともあるかと思いますが、そのような風を受けても、決して吹き飛ばされたりせずに、多少しなったとしても、またしっかり起き上がってほしいです。そのためには、心の強さも必要ですが、何より、周りの仲間が温かく寄り添うことが大切です。お互いに助け合いながら、多少の風が吹いても、共に負けずに前に進んでいきましょう。そしてその日々の頑張りで、今の自分をより高いポジションに導いてほしいのです。「より高く」、というのは、成績や部活動での技能を伸ばすことだけではなく、人として、今の自分をより高く成長させてくれることも期待しています。
   私たち、附属中学校で勤務する教職員は、「チーム附属中学校」の名の下に、一致団結し、安心で安全な教育環境を提供し、対話を重視した温もりのある教育活動の中で、皆さんと共に成長していく所存です。どうか、安心して附属中学校での生活を満喫してください。
   そして、附属中学校の教育活動を推進していくためには、保護者の皆様の温かいご支援とご理解・ご協力が不可欠なものとなってまいります。どうか、保護者会を中心として、本校教育をもり立てていただけますよう、ご協力をよろしくお願いいたします。
   結びにあたりまして、ご多用の中、本日の入学式にご臨席いただきましたご来賓の鳴門教育大学 田中理事・副学長様、瀧 保護者会会長様に、職員一同心からお礼を申し上げ、今後もご指導・ご支援を賜りますようお願いいたしまして、式辞といたします。

令和6年 4月 9日

                                                    鳴門教育大学附属中学校 校長 大 泉 計



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