フチュッピーの部屋

♪ 青春時代の真ん中は 道に迷っているばかり ♪ 2025年11月4日





  11月3日の文化の日、秋晴れの下、本校のオープンスクールが開催され、小学生とその保護者300名以上にご来校いただきました。本校の授業参観も兼ねていましたので、駐車場が満車になることも予想されましたが、事前に乗り合わせや、自転車や徒歩でのご来校をお願いしておりましたところ、自転車でお越しいただいた方も50名以上おられ、大変助かりました。ご協力に心より感謝申し上げます。
  さて、この日の朝から「令和8年度の入学願書一式」の配布を始めました。「出願が始まるまでのこれから約1か月間、本校への進学を考えたり、迷っている児童やその保護者の多くが本校のホームページを見られると思うので、本校の魅力が伝わるように、授業の様子や、部活動の様子をどんどん更新してください」 と、本校の先生方にお願いしており、早速、いくつかのページが更新されています。そうお願いした私も、このページにいつものグダグダ文(!)を書いていて、本校を希望しようかどうか迷っている児童や保護者を心配させてはいけない(笑)ので、今回はいつもとは違う趣で(!?)小学校6年生、そして保護者の皆様にお届けしたいと思います。(さて、何人の小学生が読んでくれるでしょうか?)

   このページを開けてくれた、小学生の皆さん。附属中学校への進学を前向きに考えてくれていますか?それともまだ迷っていますか?先日のオープンスクールに来てくれた人は、授業の様子などを見て、本校の雰囲気を感じ取ってもらえたかと思いますが、当日来られなかった人には、本校のホームページで授業や学校生活の様子を少しでも理解してもらえたらと思います。そして、小学校にはない、「部活動」の取組についても、すべての部を載せていますから、活動の様子を見てみてください。行事も他校にはないような修学旅行のプログラムや、1年生での宿泊活動、そして昭和26年から毎年続く、「揮毫式(きごうしき)」という、その年に附属中学校に所属した全校生徒、教職員が名前を筆で書き、掛け軸に表装する行事などもあります。体育館の側面に今まで揮毫されてきた70本以上の掛け軸が並ぶ様は圧巻です。そして、学習面でもどの教科も、深く考える授業を展開しています。美術科、音楽科はもちろんのこと、理科は理科室、家庭科は家庭科室、技術科は技術室と情報学習室といった、特別教室で3年間全ての授業をする学校も、中学校ではなかなか無いと思います。また、総合的な学習の時間の総決算として、3年生では「模擬県議会」という徳島県の課題を調べその解決策を検討する各委員会を立ち上げて、政党名も考えて、体育館で1日討論会をするのも本校の伝統です。他にも新入生歓迎音楽会や文化祭での「ハレルヤ合唱」など、30年以上続く行事がいくつもあります。それらを、今年の大阪関西万博で有名になったマスコットの名前のように「ミャクミャク(脈々)」と受け継いでいます。
   ところで、小学生の皆さん,「附属中学校」というとどんなイメージを持ちますか?勉強が大変とか、課題がたくさん出る、また附属小学校出身者が多くてなかなか馴染めない、などでしょうか。不安をもつのは当然かと思いますが、本校は、テストで点数を伸ばすことだけを重視するような授業はしていません。もちろん、中学3年生の最後には高校受検があります(徳島県内で中学受検がある学校で、次の進路先を自由に選べるのは本校だけです!)が、皆さんがこれから生きていく未来は、ここ数年間に起こったコロナ禍や大規模震災が示したように、何が起こるかわからない予測不能な社会と言われています。そういう世の中を、力強く、そして、「しなやか」に生きていくための術(すべ)がしっかり身につけられるような教育活動をめざしています。問題を発見する力、そしてそれを解決するために課題とどう向き合い、乗り越えていくか、社会にでてからも必ず必要となるそれらの力を養っていくための基礎となるものをしっかり身につけるための取組に力を入れています。特に、「しなやかさ」ろいう考え方はとても大切にしています。勉強だけでなく、友達関係など様々なことで悩むのが、思春期である多感な中学生の特権だとも思います。そのような中、辛かったり、落ち込むこともあるでしょう。でも、強風に当たって,どんなにしなっても倒れない、徳島駅前や徳島市役所横にたくさん植えられている「ワシントンヤシ」のように、しなやかに回復する力を備えてほしいし、それを支えてくれる仲間作りをしてもらいたいのです。本校の校訓に「人間学校」というフレーズがあります。仲間を思いやる、ぬくもりのある学級や学校であるとともに、しっかりと寄り添いサポートできる先生方の集まりの附属中学校でありたいと、日々精進しているつもりです。いろいろな小学校から来て、クラスのリーダーになったり、部活動で活躍したり、みんなから慕われる存在になって、附属中学校の生活を満喫している先輩、卒業してからも大活躍している先輩も多数います。安心して、本校をめざしてもらえたらと思います。
   学びを通して、たくさんの知識を身につける力を「認知能力」と言いますが、それに対して、意欲や協調性、自制心ややり抜く力、創造性や好奇心といった、点数化しにくい、しかしながらこれからの予測不能な社会を生き抜くために必要な力のことを「非認知能力」と言います。本校では、県内の中学校ではほとんど実施していない宿泊活動、そして独特のプログラムを通して、生徒が自主的な学びを行う修学旅行など、様々な行事や機会を通して、「非認知能力」を養うことに重点を置いています。小6のみなさん、是非本校で、楽しみながら皆さんが持っている様々な力を開花させませんか。
   さて、今開けてくれているこの「フチュッピーの部屋」というページは私(校長)が気ままに、思いつくことを不定期にダラダラ書いているページで(興味はないと思います<笑>が、下の方のタイトルをクリックすると今年度の過去のものも読めます)、「フチュッピー」というのは、本校が8年前、創立70周年の記念式典を迎えるにあたり、生徒からの公募と投票で生まれた本校のマスコットです。このキャラクターは、オカメインコをモチーフとしており、賢いインコが昔風の制帽をかぶり、手には帳面を持ち、「時を重ねて 未来へ羽ばたく」附中生のイメージを表現しています。そして本校には、「フチュッピー号」という公用車もあり、運動場の整地用に使うほか、公用であちこちへ走って行っています。今回のオープンスクールのチラシも徳島市内の20校以上の小学校には、この公用車に乗って私が直接届けました。オープンスクールに来てくれた人は受付をしていた正面玄関の脇に停めていたのを見てくれた人もいるのではないかと思います。そして、このページは、オープンスクールでは公開していなかった、校長室でこの人気の無い、自己満足のページを書いています。校長室はオープンスクールで見学してもらってもよかったのですが、たくさんの人が入りきれないのと、これが校長室?と私のことを知らない保護者の方に誤解(正解かも<笑>)を与えてはいけないので・・・。最近校長室に来客が多いのですが、初めていらした方は「何で校長室の中をドクターイエローが走っているの?」「そのいっぱい並んでいる無線機や受信機は何ですか?」「CDプレーヤーだけで無く、レコードプレーヤーや蓄音機がどうして置いてあるんですか?」「たくさん壺がならんでいて、いい音が聴こえてくるけどアレはナニ?」「昔、本で見たような古そうなカメラが並んでいますが写るんですか?」など、いろいろな質問をされてしまうような校長室です。言い訳ですが、私の専門は技術科で、ものづくり大好き少年がそのまま爺さんになって今日に至っております(爆笑)。過去のこのページで、校長室のアイテム(!)の写真もいくつか載せておりますので、興味のある方は・・いませんよね。それで、このコーナーでは、自己満足と申しましたように、私の思い出に残っていたり、好きだった曲(主に昭和のヒット曲やフォークソング)をYouTubeのアドレスと共に紹介するのですが、そもそもの目的は、生徒はもちろん知らなくても、お父様やお母様世代が懐かしく思って、家族団らんの話題にしてくださったらいいと思いまして、載せているのですが、もはやお父様やお母様世代が生まれる前の曲が多く、祖父母の皆様の青春時代の曲!とのご指摘を受け、今更ながら自分の年齢を実感する次第です(苦笑)。
   ということで、恒例(!)の懐メロの紹介も兼ねましてつい、先日の出来事を紹介します。11月1日(土)に、本校の生徒と、附属幼稚園の園児とその引率の保護者と一緒に、日本赤十字社徳島県支部主催の青少年赤十字の募金活動をしてきました。地元紙でも紹介されましたが、募金をした場所が「ふるさとカーニバル~阿波の狸まつり~」の会場前だったため、大変多くの人出があり、たくさんの方が協力してくれました。子供たちもとても充実感を味わうことができたようです。その「狸まつり」ですが、私が学生の頃からずっとやっておりまして、そのテーマソングのフレーズ ♪ あーわーの たーぬきの はなしーですー ♪ は結構耳に残っていますし、生徒の世代でも毎年、地元の民放TV曲が「狸まつり」の開催が近づくとCMで流していますから聞き覚えがあると思います。ただ、これを歌っている人が「森田公一とトップギャラン」というのはわからないでしょうね。親御さんの世代はどうでしょうか。なんと言ってもこのグループの大ヒット曲は「青春時代」です。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e9%9d%92%e6%98%a5%e6%99%82%e4%bb%a3&&mid=2E3676CDB6C10376D3F32E3676CDB6C10376D3F3&FORM=VAMGZC
   これがリリースされたのは、1976年、私が中学生でしたから、リアルタイムで知っている人はほとんどいなくても、大ヒット曲ですから祖父母の皆さんでなくても親御さんは耳にしたことあるのではないでしょうか?(現在、森田公一さんは85歳だそうです)こんな風にお子様方に何の興味もない曲(笑)を無理矢理紹介しています。「ここの学校の校長って、そんなに暇なん?」という声が聞こえてきそうですが、そうなんです(笑)。でもこれを書いているのは勤務時間外ですので。それでは、最後にもう一曲(もうええわ!って?)、今、附属中学校への進学を考えてくれている皆さんへの応援歌というか、私自身が今までの人生で、ことあるごとに助けられた歌の一つを紹介したいと思います。皆さんは、先ほども述べましたが、附属中学校というところは、優秀な人がいっぱい集まっているから、自分なんかついて行けないのではないかとか、自分の居場所なんか無いのではないか、などといろいろと心配していませんか。そんなことは決してありません。「自分の人生の中では 誰もがみな主人公」なのです。小学生の皆さんも『さだまさし』というアーティストの名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。皆さんの家族では、おじいちゃんやおばあちゃんがファンだったり、よく知っていると思うので、興味があればまた聞いてみてください。先のフレーズが出てくるのは、さだまさしさんが今までに作った600曲以上の曲の中の「主人公」(1978年リリース)という曲です。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e3%81%95%e3%81%a0%e3%81%be%e3%81%95%e3%81%97+%e4%b8%bb%e4%ba%ba%e5%85%ac&mid=2C40271C645A7E9634FA2C40271C645A7E9634FA&FORM=VIRE  「主人公」というのは劇やドラマでは,花形で最も注目を浴びますが,その配役は限られた人だけになります。しかし,この歌詞のとおり,皆さんのそれぞれの人生においては,まさに自分が主人公です。その主人公をしっかり奮い立たせて,素敵なストーリーの主人公に育てて行きましょう。自分が主人公なんて言うと,短絡的に見れば利己的に聞こえるかも知れませんが,あくまで自分の人生の中では・・ということで,こう思うことで誰しも出会う「人生の中で悩む時や辛い時」に自分が勇気づけられると思います。この曲は、私が中学を卒業する頃にリリースされたのですが、私は高校に入ってから現在まで,いろいろな辛いことや迷うことがある度に,この曲を聴き返しました。少し歌詞の一部を紹介します。

  あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に
  抱かれて私はいつでも 必ずきらめいていた
 
「あるいは」「もしも」だなんて あなたは嫌ったけど
  時をさかのぼ るチケット があれば 欲しくなるときがある
  あそこの分かれ道で 選びなおせるならって 
  勿論 今の私を 悲し むつもりはない
  確かに自分で選んだ以上 精一杯生きる
  そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから
  
  あなたは教えてくれた 小さな物語でも
  自分の人生の中では 誰もがみな主人公
  時折 思い出の中で あなたは支えてください
  私の人生の中では 私が主人公だと

                                                  ※ JASRAC 040-1458-8 


    ここにでてくる「あなた」は,今後皆さんの将来においていろいろな人に変わると思いますが,本校に来てくれれば、附属中学校の担任の先生や,部活の顧問の先生など,私たち附属中学校の教職員が「あなた」になれるよう,中学校時代の主人公である皆さんをしっかりと支えていきたいと思っています。
    今回は、本校への進学を考えてくれている方々への、特別バージョン! と意気込んで書き始めましたが、結局、いつもと変わらず(いつもよりひどい!?)グダグダな内容になってしまいました。ここまで読んでくださった皆さま、ごめんなさい。こんな校長でも勤まる素敵な学校です!ということで、是非、受検を考えている小6の皆様、よろしくお願いします。中学3年間の心身の成長はとても大きいです。3年後、また受検があることを負担と考えるか、その時に幅広い選択(海外への進路選択をした先輩もいます)ができることの方が、自分をより成長できると考えるか、じっくりご検討ください。おわかりにくいことがあれば、お気軽に私(大泉)または、本校教頭(福田)までご連絡ください。代表メール(fuchu@naruto-u.ac.jp)へのご質問も受け付けておりますので、よろしくお願いいたします。
  6年生の皆さんが将来迎える「青春時代」というのは、どんなに道に迷おうとも、かけがえのない素晴らしいものです。その「青春時代」の入り口となる、中学3年間をこの『附属中学校』で共に過ごしませんか。受検に来て下さることを心からお待ちしています。



過去のタイトル一覧
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