フチュッピーの部屋

♪ 梅雨の~ あとさきの~ ♪ 2025年6月11日





   四国地方は、6月8日に梅雨入りしたそうです。同じ日、沖縄地方は梅雨明けしたそうです。同じ日本列島でも、梅雨入りした日に梅雨明けした地方もあり、北海道のように梅雨の無い地域もあるなど、世界の中では小さな島国の日本列島もこういう視点から見ると、広い(南北に長い)国ですね。物事を多面的に見る重要性を感じました。(人の事は言えませんが、多面的と多角的を混同して説明している文章を時々目にします)
そんな梅雨入りですが、梅雨と聞いてすぐ口ずさむ歌は、昭和世代の私は表題の「つ ゆのあとさき」です。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?

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  聴いていただくとわかるとおり、これは卒業、そして男女の別れをモチーフにして詩が書かれています。その心情を「つゆのあとさきの頃の気持ち」に重ね合わせたとか、梅雨と言っても「菜種梅雨」とか、とかく春先に降る長雨を指しているとか、いえ、この頃は3年生の多くが部活動を引退する時期だから(本校も多くの運動部が、6月7日、8日の週末に県総体の予選となる中部ブロック大会が開催されました)それを歌ったんだ(ちょっと飛躍しすぎかな?)まで、いろいろな意見を聞いたことがありますが、なんといっても前人未踏の4700回を超えるコンサートを現在も全国ツアーで続けており、記録更新中の、最近よく話題に出てくる「さだまさし」さんですから、意味は深いんでしょうね。徳島にも文化センターがあった頃は毎年来ていました。私も学生時代から、7~8回は行ったと思います。コンサートの中のMC(master of ceremonies:司会者の略ですが、コンサートでは曲間の演奏者のおしゃべりのことを指します)がおもしろくて、また話が長いのも有名(ファンは漫談というそうですが・・)ですが(このMCだけを集めた、歌が全く入っていないCDを何枚も出されているのをご存じですか?私は1枚持っています<笑>)、私がこの方の徳島でのコンサートへ行った際の数々のMCの中で印象に残っているのは、「ここの会場の楽屋から出るとすぐ後ろに線路があって、列車が走って来ることに、初めて来たときはびっくりしましたが、こんな会場は全国でも珍しんですよ。だから徳島の文化センターは建物は古いけど、好きなんです」っていう話です。そんな会場も今は無く、何年先かわかりませんが、今度できる予定のコンサート会場にもし、「さだまさし」さんが来てくれたら、「ここは会場は、すぐ横の川を『ひょうたん島クルーズ』っていう船上タクシーみたいな船が走っていて、素敵ですねぇ」って言ってくれるでしょうか。その頃まで是非、元気でコンサートを続けてもらいたいです。話がいつものように飛んでいますが、この歌の中に、「トパーズ色の風」というフレーズが出てきます。当時中学3年生だった私は、英語も、国語もからっきし苦手で、勉強以外の趣味(模型作り、無線、海外放送受信、自動車関係とラジコンやオーディの雑誌の熟読、自転車いじり、バスケットボール等)には全力を注入(!)していました。でも、こういう歌詞に関する言葉は、すぐに調べた記憶があります。トパーズにも様々な色があるようですが、これは、長崎地方を春先に吹く、黄砂を表しているようです。「さだまさし」さんの歌詞はなかなか奥が深くて、初めて聴いた頃(中学から高校にかけて)と、現在のような初老になって聴くのではまた味わいが違う曲も多く、それはそれで楽しいものです。あの名曲「秋桜」にしても、「♪ こんな小春日和の・・♪」っていう歌詞も、「小春日和」そのものは冬の季語ですものね。そんなことを昔はな~んにもにも気にしていませんでした。また、「つゆのあとさき」にしても同名の永井荷風の小説を読んだのは、40歳を過ぎた頃だったと思います。(この本が執筆されたのが、1931年と知り、さださんも何らかの影響をうけたのかな?などと思考を巡らせたものです)
  梅雨入りの説明だけで、ここまでダラダラと書いてしまいましたが、本当にスミマセン。老化の進行ということでお許しください(笑)。要点は短く相手に伝えやすく書く、それでいて、目に止まるような「つかみ」の言葉を入れて研究授業の案内文を作りなさい!なんて日頃偉そうにいっている私の言葉は、こんな駄文を書いていると、何の説得力も無いですよね。そんな私の話を真面目に聞いて、インパクトのある案内文や、研究のまとめを書いてくれる本校教員には心から感謝しています。昨日は、昨年度末に「せっかく本校で勤務していて、文書を書く機会も多いので、是非研究論文の応募にチャレンジして、腕を磨いてください。私もかつて、たまたま頂いた賞金で、性能のいいプリンターを買いました」なんて下世話な紹介をして、「とにかく練習だと思って、日頃の取組を書いてみてください。書かないと、文書力はUPしませんよ」と、本校教員の忙しさも顧みず話したところ、複数の先生が応募してくれて、昨日その審査結果の発表があり、本校から特選をはじめ、3名の先生が入賞しました。幼、小、中、高、特別支援へお勤めの県下5700名あまりの先生が対象だったのですが、一校からの応募は本校が県下で一番多かったようです。私は、5回くらい「出しましょう!」と呼びかけましたが、決してパワハラではありません(笑)。私は審査員では、ありませんが、今年度、これを主催する協議会の委員長に就任したのですが、審査員の大学教授の先生から結果を渡され、会議で発表する立場だったので、ちょっと鼻高々でした。(エヘヘ)
   えーっと、梅雨の話から、取り留めのないところまできましたが、このあたりで、ひとまず梅雨に関する話題(でもなかったですが)は置くとして、今日もたくさん雨が降っていますが、今朝も写真のように、子供たちは結構遠距離通学の生徒もいますが、元気に登校しています。一気に暑くなり、昨年の猛暑を超えるような日々が早々にやって来るというような話も聞いていたのですが、ここ数日、雨の影響でとても涼しく感じます。これも嵐の前の何とかでしょうか・・・。毎日、テレビでは、お米の話題ばかりですが、自然災害が少しでも減ることを祈ってやみません。台風をはじめとした大雨の対策は、毎年必ず必要なことなので、しっかりと備えていきたいと思います。
  話は全く変わりますが(ここまで読んでくださる方は、こういう展開にもう慣れているかとは思いますが)、私は本校で、通算17年目を過ごしておりますが、そんな私でも本校で、初めて経験する出来事がありました。それは、冒頭でも触れましたように、この週末は3年生にとっては、最後になる徳島市のいわゆる「総体」が徳島市内各地で開催され、私も多くの会場を応援をかねて回っていました。2日目となった日曜日は、バスケットボールの応援で市内の中学校の体育館にいたのですが、その時に携帯が鳴りまして、見知らぬ固定電話の番号だったのですが、後でかけ直そうと思い、そのままにしていたら、随分長い間呼び出しが続きました。気になって試合中でしたが、静かなところへ移動してかけ直してみると、「こちらは鳴門教育大学警備員室です」との第一声でびっくり。なんでも、学校の近所の方から、運動場の防球ネットを一番上まで上がっていった猫が、降りられなくなって、朝から5時間以上泣いていて、雨も降り出してきたし、カラスもつついているので、助けられないか、消防署に問い合わせて欲しい、地域住民が電話しても、学校の許可が無いと敷地内には入れない、と言われたようです、とのこと。そこで、他の先生に簡単に事情を話して、学校まで慌てて帰りました。確かにかなり高いポールのてっぺんに白い猫がじっとしていました。すぐに消防署に電話をしたら、午前中に通報を受けて一度見に来てくれたようでした。私の身分を話して、校門を全開にして待っていると、15分くらいで、大きなレスキュー専用車で3人もの救助隊員さん(!)がやってき来てくれました。その頃には、近所の人が8人くらい見守りに来てくれていました。レスキュー隊の方が高いハシゴを準備して、大きな網で確保しようと登っていってくれましたが、もう少しのところで、5時間以上動かなかった猫が隣の電柱に飛び移り、結局、近所の方6名と私も入って、ゴミ回収の時にカラス避けに被せるネットを広げ、上から猫をつついてもらって、落下してきたところを無事キャッチすることができました。その後は近所の人が保護団体に電話をして、引き取りに来てもらうということで1時間近くかかった救出作業(!)は無事終了しました。近所の方に何人もからお礼を言われましたが、私の方こそ、通報してくれた方や救助隊の皆さんにお礼を言って、日頃余りご近所と接点のない本校も親しく猫の取り持つ縁(!)でお話ができました。近所のあるご年配の方が、「たいした猫やなぁ、日曜日にこれだけの大人を動かしたんやからなぁ」とおっしゃり、皆さんも安堵からか、大きな笑いが起こりました。ホント同感です!普段なら、私も出張が無いときは日曜日も昼前くらいから夕方くらいまで、学校にいることが多いのですが、この日に限ってみんな試合や応援に出かけて、校門が閉まっていたのです。また、当初、私も県外出張が予定されていたのですが、そんな時は学校に一番近い先生に私から伝えるなど、改めて、休日や夜間の緊急時の対応を再確認することもできました。ネコ様々でしょうか(笑)。それにしても、レスキュー隊員の皆さんの丁寧で、親切な対応には頭が下がりました。ちなみに来月、本校の生徒数名が職場体験で徳島東消防署にお世話になる旨をお伝えすると、隊長の方が、「あっ、そうそう、その訓練の担当は私でした」とのことでした。何卒よろしくお願いいたします。
   さて、その翌日は、本校としては、4度目となる、東京のプロ演劇集団「風」の公演でした。初めて、この劇団をお呼びしたのは、今から5年前のコロナ全盛期(!)で、何もかも学校行事が中止になってしまっていたときに、何か子供たちに思い出作りはできないかと考えていたところ、この劇団は、毎週団員全員がPCR検査を受けていると聞いて、今は取り壊されてしまったのですが、本校から歩いて30分くらいの所に、850人収容のホールがありましたので、コロナ禍で予約も入っていなかったこともあり、そこを利用させてもらいました。そして、舞台前を3列空けて、一人ずつ間を空けて座ると(コロナ禍の後も多くのホールはそうしていました)本校の生徒、教職員がちょうど収容できたので、全校生徒が入って実施したところ、マスコミが「コロナ禍で文化祭も体育祭も修学旅行まで、学校行事が中止に追いやられているなかで、教員が知恵を出し合って、今までしたことが無い行事を実施し、子供たちは大変喜んでいた。閉塞感のある今だからこそ、こういう取組が求められている」等と好意的に評価してくれたので、多くの問い合わせも頂きました。そして、昨年、「あの感動を再び!」ということで、そのホールが無くなったので、本校の体育館へ舞台を設置して、実施してもらったところ、ホールとは違った、ステージと観客の近さ故に伝わる迫力に、子供たちは大感激でした。当初、3年間の在学中に一度開催して、子供たちに中学校生活で1度、生のステージが見える経験ができればいいかな、と思っていたのですが、あまりにも昨年、本校の体育館とは思えないようなステージを作ってくれて、開演前には全校生徒をステージにあげてくれて、いろいろな小道具を触ったり、衣装も着せてくれて、その後至近距離で見たプロの演技の感動が子供も教員も忘れられず、今年も来てもらうことになりました。演目は昨年は「TOUCH」今年は「ヘレンケラー」でした。これだけの舞台を朝本校に朝到着して、3時間程で作り上げ、午後からの舞台を終えると、夕方5時半頃には、全て大型トラックに積み込み、次の会場へ移動されます。片付けにも子供たちの有志が参加しました。見終わると、やはり、来年も・・・と、思ってしまいます。徳島県では公立高校の演劇部が全国大会で2年連続優勝をしたりしています。生徒の中にも役者に憧れる者もいるかも知れません。本当に素晴らしい感動の1日でした。
   最後になります(本当に最後です!)が、梅雨と共に夏がそこまで来ています。この時期に毎年私が好んで聴くのは、唱歌です。以前にもお話ししましたが(以前のことなんて誰も知らないし、興味も無いと思います。スミマセン)校長室に蓄音機(完動)を置いていることもあって、古くから愛されてきた(最近は音楽の時間でも歌わないのかな?)この曲が大好きなんです。以前本校に勤められていた、とても素敵な(人間的にも!)音楽の先生から「私もあの曲好きです」って言われて、お若いのにさすが音楽のせんせー、ということで嬉しかったです。今は大変偉い方ですが、よく歌い、よく笑い、よく飲む(笑)先生で、生徒、教員、保護者からも大変信望の厚いその先生もご推薦です。なんでもネットに頼る今の時代だからこそ、この曲のような文語体を味わい,この歌詞をかみしめると、心の琴線に触れたようで、ほっとします。中学生なら、(ぬ)は完了の助動詞で、それが終止形となり「夏が来た」という意味なんだ、というのは理解していると思います。これは、私の記憶では、当時は国語の時間より音楽の時間に先に習ったように思います。私はこの曲を鮫島由美子さんのアルバム(LPレコード)を毎年この時期によく聴いてきました。(蓄音機用のこの曲のSP盤は、残念ながら持っていません)自分の育った町が県西部の山間の小さな町(素麺が有名)であったこともあり、この曲を聴いて歌詞に登場する卯の花、ホトトギス、五月雨、田植えの早乙女、橘、等々、初夏を表す風物を思い出しながら,目を閉じると野山や川を走り回った幼い頃の自分が思い出されます。明治29年の今の季節に世に出たこの名曲を,こういう時代だからこそ,我が国の風土の素晴らしさを見直しすとともに,何かとギスギスしがちな心をほぐすためにも,是非一度ご試聴いただければ幸いです。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E5%A4%8F%E3%81%AF%E6%9D%A5%E3%81%AC&mid=49338381BFBEB1F01F9249338381BFBEB1F01F92&ajaxhist=0

   そんなわけ(どんなわけ?)で、祝日が1日もない6月(出張がなければ、土日もほとんど校長室で読書したり、音楽聴いたりして過ごす時間が長いくせに、こんな子供みたいなことを思ってしまうのです)も、子供たちと一緒に、雨にも負けず(この作家や岩手の話もたくさんあるのでまたいつか・・<もうえぇ,という声多数!かも>話せたらいいな)頑張ります。



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