フチュッピーの部屋

♪ さよならは 別れの言葉じゃなくて・・ ♪ 2025年3月24日





 中庭の桜の蕾が、「そろそろ咲いてもいいかな」と、遠慮がちに周りを伺っているように見える本日、本校では令和6年度の修了式を無事終える事ができました。
  ようやく春めいてきたものの、今月初めから寒の戻りというか、随分と徳島でも冷え込み、当初予定されていた桜の開花予想は大きく後ろへズレたようです。いっそのこと、入学式まで、本校の中庭にシンボルツリーのごとくそびえる桜(平成元年度の卒業記念植樹)が半分くらいは咲き残っていて欲しいものです。3月中旬まで寒さを実感したからか、あの夏の猛暑を忘れそうになりますが、本当に令和6年度は(も)暑かったです。真夏だけでなく、11月後半まで温暖な気候が続いたことも、すっかり忘れていましたが、そのこともあり、本校では来年度からは、衣替えを無くしました(春、冬の儀式の時は、ブレザーを着用します)。
 そんなめまぐるしく変わるというか、本当に四季の移り変わりを感じにくくなっている気象状況の中でも、生徒は日々元気に活動し、行事もりっぱにやり遂げ、大過なく令和6年度を終えることができました。大過なくといっても、生徒指導案件が無かったわけでも、いじめにつながる事象が全くなかった訳では、もちろんありません。日々400名の生徒が生活しています(現在本校の生徒数は徳島市内の中学校でちょうど真ん中です)から、怪我等も含め、何らかのことは毎日のように起こっています。それをいかに迅速に対応し、該当者から詳細を聞き取り、親御さんに連絡し、理解を頂けるか。担任や部活の顧問だけでなく、学年団の教員や、関係機関を含めチームとして取り組み、子供たちが幸せに学校生活が送れるように最大限の配慮をして、先生方が動いてくれた結果、何とか本日を迎えられたというのが実態です。私は、今年で教員生活が40年になりましたが、一番わかりやすく、効果がある生徒との関わり方は、とにかく先生方が学年を超えて仲良くすることで、それを子供たちにわかりやすく伝えることです。これって、当たり前に思えてなかなか簡単ではなかったりするというのが、私の今までの経験です。その点、本校は県下一の年寄り校長(何の自慢にもなりませんが<苦笑>)を筆頭に、年齢層の幅が広いというか、中堅が少なく(これは県下どこも同じだと思います)若い世代が多い教員組織ですが、本校の先生方の仲良しぶりを示す一例が、今年度12月1日に行われた、教育会主催の教職員バドミントン大会です。以前私が本校で校長をしていた時も、みんなに声をかけて一応練習もし、初めて出場した(私はもちろん応援団長!)のですが、その時は県下で出場した中学校は本校だけでした。今回は、過去最多の参加チームだったのですが、今回も同一校区の小中合同チームはありましたが、中学校単独チームは本校だけで、小学校、特別支援学校、高等学校のチームばかりでした。その中で、な、な、なんと、前回は一回戦負けだったのですが、今回は第3位になったのです。週一回の練習も、高校時代にバドミントンをしていた先生を中心に大変盛り上がり、19時から1時間程度の予定(決して、こんな時間外の練習を学校長が命令したのではありません<^^;>)をいつも大幅に超過し、体育館は常に笑い声に包まれていました。試合当日も本校の購買勤務の方も差し入れを持って応援に来てくれるなど、大変な盛り上がりで、他校の先生や、大会役員の先生方から「附属中学校、強いなぁ。ほんで(それで)皆、仲ええなぁ。ほれにしても(それにしても)、附属中学校の先生が、そんなに練習する時間あるんで(あるの)?研究や教育実習で帰るの夜中だろ?」等、たくさん聞かれました。「毎日そんなに帰るのが遅いわけではないんですよ。こんなに練習できるくらい余裕があって、他の中学校がなかなか参加できないのに参加できて、みんな楽しそうでしょ。誰かに附属中学校の事きかれたら、バドミントン大会の練習するくらい時間に余裕があって、若い先生も多くて、楽しそうだったよ」って、是非お伝えください。と私は、これはチャンス(!)とばかりに、広報活動を体育館のあちこちでしていました(笑)。
   スミマセン。今年度最後の戯れ言と思って書き始めたものの、相変わらずピントの定まらない文章になっております。最近、思わぬ方々から、「フチュッピー見てますよ!」と言われる事が増えて、私が県庁や市役所、大学へも乗っていっている「フチュッピー号」(公用車)を街中で見ましたよ!という意味かと思っていたら、よく聞くとこのページの事で・・・。決して「校長室から」なんて名乗っていないので(もちろん、名乗れるようなことは書いておらず、本校HPの「本校の研究」や「生徒の活動」等をじっくり読んでいただいた後の「箸休め」くらいの思いで読んでくださる方がいればと思い、戯れ言を書いています。もっともアイコンをクリックして画面を見た瞬間、その文字量から画面を閉じてくれるのを狙っているのですが<笑>)ちょっと、そういうお声を聞く度に恥ずかしくなるのですが、ついつい月一くらいで、指が動いてしまいます(苦笑)。
   ようやく本題(!)ですが、本日の修了式は、3年生が卒業し、少しガランとした体育館で行いました。2年前までの3年間は、どこの学校も集会はほぼリモートで実施していたことと思います。体育館までの移動もなく、手頃感はありましたが、やはり式典としては、対面で行うのがいいなぁと思いました(昭和の人間の発想でしょうか?)。本校は、文化祭などの行事だけでなく、20年近く続く、総合的な学習の時間の総決算である「模擬県議会」も体育館で行っており、そういう際に、マイクを通した声や、音楽が明瞭にかつ、美しく、そして迫力を持って届くようにと、今年卒業した3年生が、体育館用のスピーカーをプレゼントしてくれました。アメリカ製のこのスピーカーは、全国の500人未満くらいの小ホールでのコンサートでの使用率は圧倒的に高く、すごく音の抜けの良いスピーカーです。卒業式前日の夕方に、慣らし運転もかねて、私の好きな曲  https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e4%bb%8a%e6%97%a5%e3%82%82%e3%81%a9%e3%81%93%e3%81%8b%e3%81%a7+%e5%b0%8f%e7%94%b0%e5%92%8c%e6%ad%a3&mid=12094EC8A44CAC2C4BE512094EC8A44CAC2C4BE5&FORM=VIRE

を流したら、卒業式でのご挨拶のリハーサルにいらしていた保護者のお母様が、「曲が素敵で、そのうえ音がすごく良くて・・」と涙ぐんでおられました。そんなスピーカーも備わった本校体育館で、子供たちの顔を見ながら話ができるのは、自己満足かも知れませんが、とてもありがたく、そしてうれしかったです。

   その修了式で話させてもらった、私の話です。少し長くなって、子供たちには申し訳なかったのですが、ほぼこの通り話せるくらい、何度も一人で練習(?)して頭に入れて、心をこめて話し(たつもり)ました。

 

   令和6年度 修了式      令和7年3月24日

   早いもので、この体育館で、第39回卒業証書授与式を行い、3年生を送り出してから、2週間余りが過ぎました。3年生がいなくなったことで、ずいぶんこの体育館が、ガランとしていますが、あと2週間余りすると、また新入生が入学してきます。その頃には、2年生の皆さんは、最上級生、1年生の皆さんは、先輩と呼ばれる立場になるわけです。
今、皆さんにとって大事なことは、学年集会でもいろいろお話を聞いていると思いますが、この1年間を振り返り、それを来年度といっても、2週間後からどう生かしていくかということです。この1年間、学校行事を始め、いろいろな事があったと思いますが、どれだけ自分自身成長できましたが。成績表に書かれている順位だけでなく,人間としてどれだけ自分が成長できたかを確認してください。
  この1年を振り返って、よく頑張ったと自分を褒められる人も多いと思いますが、私が一番気になるのは、友達にいやな思いをさせたり、それを知っていても見て見ぬふりをしたり、また、おもしろおかしく、仲間をいじっているつもりでも相手がいやがってもやめなかったりと、そういうことをしてしまった人はいませんか。敬和・奉仕の精神に生きる人間学校において、そういう行為をしたり、知ってて知らないふりをするような人は、附属中学校の校風にそぐいません。学年が変わるというのは、自分を見直して、新たなスタートを切る絶好の機会です。反省すべきことがある人は、大いに反省し、新学年になっていいスタートが切れるように心がけてください。
今日は、皆さんに是非覚えておいて欲しいお話をします。それは、自分の思いや意見だけを無理に通そうとしたり、それが通らなかったからと怒ったりするのではなく、仲間の意見もよく聞いて、みんなが少々の我慢を伴いながら、よりよい方向を考えられるようにすれば、楽しく充実した学校生活が送れます。もう一度言います。自分の思いや考えばかりを押し通そうとせず、周りの人の意見もよく聞いて、みんなが少々の辛抱を分かち合って、よりベターな方策を考える、こういう考え方を「折り合いをつける」と言います。これは社会に出てからも絶対に必要な、大人にとっても大切な考え方です。それを是非、今のうちからしっかりと身につけておいてください。そうすれば、皆さんは将来、成績が優秀なだけでない、立派な大人になれます。
   立派な大人といえば、この前の卒業式で私が式辞の中で話した、校門前で毎日警備をしてくださり、登校時には皆さん一人一人に「おはようございます」と、挨拶をしてくれる、北上さんのにじみ出る優しさと笑顔は、皆さんも含めて、どんな人に対しても、年齢や職業に関係なく、人を人として敬う心が染みついているからこそ、あの温もりが伝わってくるのだと思います。私は、人生の先輩として、心から尊敬しています。
この後、皆さんは教室に帰って、通知表をもらいます。それを見て、学習面だけでなく、行動面の評価も見ながら、この1年間の自分の努力について自問自答してみてください。私は、皆さん全員の通知表の所見を読ませてもらいました。読んでいて感心したのは、本当に担任の先生方は、皆さんのことをよく見てくれているなぁということです。皆さんのいいところをしっかり評価し、そしてこういう所を頑張れば更に向上しますよ、という思いが短い文章ではありますが、文面から伝わってきました。今年1年間、お世話になった担任の先生や、学年団の先生方に恩返しするには、来年度、皆さんが立派に成長することです。頑張ってください。
   少し話が長くなりましたが、2週間前の卒業式の最後に聴いた、卒業生のあの素晴らしい「群青」の合唱が私は今でも耳から離れません。素晴らしかったですよね。皆さんは、あのような先輩がいたことを誇りに思うと共に、それぞれが夢の実現に向けて、たゆまぬ努力を重ねながら、仲間を大切にして、あの先輩方を超える学年になってくれることを期待しています。そして、その集大成として、2年生は一年後、1年生は2年後に卒業式の最後に素晴らしい歌をの体育館に響かせてくれることを楽しみにしています。
   今年1年間の皆さんの成長に感謝するとともに、更なる飛躍を期待して、令和6年度 私からの最後のお話とします。4月8日には、また元気にこの場所に集まってください。  

   

   この修了式が終わって、離任式となりました。本校で9年~11年ご勤務された先生3名を含む、8名の先生方がご異動となりました。壇上を見上げる子供たちの表情には一様に驚きと共に、悲しみが湧き上がってきている様子が見て取れました。私もお世話になり、いろいろな場面で助けていただいた先生方や、事務室の先生で、どんなにお礼を言っても言い尽くせません。勤務期間の長短はあれ、皆さん、大きな功績を残してくださいました。それらを大切にして、本校を更に発展させていくことをお約束してお送りしたいと思います。
最後に、この時期にいつも口ずさむ、表題の昭和の定番ソングで終わりとします。今回は、いつもの薬師丸ひろ子さんの曲でなく、珍しい「異名同曲」を紹介します。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=%e6%9d%a5%e7%94%9f%e3%81%9f%e3%81%8b%e3%81%8a%e3%81%ae%e5%a4%a2%e3%81%ae%e9%80%94%e4%b8%ad&&mid=AA5F4540DC7331BBB134AA5F4540DC7331BBB134&&FORM=VRDGAR
   同じ曲でありながら、一部歌詞が違うのを私くらいの年代の方(そんな人は読んでいません!<笑>と突っ込まれるかもしれませんが、一世を風靡したこの曲〔どちらも〕リリースされたのが、私が大学1年生の時だったので・・)なら、ご存じでしょうか?

   本年度、「箸休め」(笑)とはいえ、このページを見てくださった、少数の貴重なお慈悲あふれる皆様に、心からお礼を申しあげます。ちなみに私事ですが、本学の学長様より「まだまだ中学校の草刈りが十分でないので、あと1年は、綺麗に環境を整えるように!」とのお達しがございまして、県内公立学校の校長として最年長をまた更新してしまいますが、皆様にご迷惑をかけないように、でも、子供たちのためには衰えた力を振り絞ってでも全力で、来年度も務めさせていただきたいと思いますので、今後とも鳴門教育大学附属中学校をよろしくお願いいたします。



過去のタイトル一覧
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