11月3日(日)の文化の日、本校のオープンスクールを開催いたしました。本校では、「とくしま教育の日」が平成16年に定められ、それから一週間を「とくしま教育週間」として、全県でオープンスクールが実施されるようになった初年度から、毎年「文化の日」にオープンスクールを実施しております。前日午後の大雨警報が発令された時には、どうなることかと思いました(校長室前の手すりに打ち付ける雨の様子が写真から伝わるでしょうか?)が、何とか晴天の中で迎えることができました。とにかく晴天なら自転車でも多数の方(今年も70台近くの自転車が並んでいました)がお越し頂けるのですが、250台近い車にその自転車の台数が車としてプラスされると、本校の運動場ではキャパオーバーになるため、警備員さんと一応いくつかのパターンの作戦(!)は練っていましたが、本当にホッとしました。私の適当なイメージですが、旧体育の日である10月10日(今年は本校の体育祭の日)程では無いかも知れませんが、今までオープンスクールが雨で困った、というイメージがほとんど無いので、文化の日は結構晴天が多いのかな?と思ったりします。まっ、秋は雨の日そのものが少ないのですが、今回の大雨もその元は、先日まで発達していた大型台風の影響ということですから、本当に今年は(も)夏前からずっと「異常気象」と言う言葉に慣れてしまう日々となっています。やっとやって来た、私自身にとっても大好きなこのシーズンを少しでも長く満喫したいものです。
ということで、オープンスクールには小学生とその保護者の方々が、300名以上お越しくださいました。連休中にも関わらず、「狸まつり」の最終日にも関わらず(!)多数の皆様がお越し頂いて感激いたしました。オープンスクールにも行ったので、ということで、本校のホームページでも見てみようかと開けたところで、「フチュッピーの部屋」というアイコンを不思議に思って初めてクリックしてしまった(!)皆様、申し訳ありません。このページは私(校長)が気ままに、思いつくことを不定期にダラダラ書いているページで(下の方のタイトルをクリックすると今年度の過去のものも読めます。興味はないと思いますが‥〈笑〉。)、「フチュッピー」というのは、本校が7年前、70周年の記念式典を迎えるにあたり、生徒からの公募と投票で生まれた本校のマスコットです。このキャラクターは、オカメインコをモチーフとしており、賢いインコが昔風の制帽をかぶり、手には帳面を持ち、「時を重ねて 未来へ羽ばたく」附中生のイメージを表現しています。そして本校には、「フチュッピー号」という公用車もあり、運動場の整地用に使うほか、公用であちこちへ走って行っています。今回のオープンスクールのチラシも徳島市内の20校くらいの小学校には、この公用車に乗って私が直接届けました。オープンスクールに来て頂いた方は正面玄関脇に停めていた変わった車(!)を見てくれた人もいると思います。
このページは、やたらと文字が多いので、時間のある時に、気が向いたら読んで頂けたらうれしいです。ついつい、年寄りの私は自分の小中学生の頃や、学生時代の話をしてしまうことがあるのですが、保護者の皆様も私より遙かに若い方ばかりで、オープンスクールの終了後も声をかけてくださたお父さんは、私に中学生の時、担任をされてしまった(!)方だったり、私が学生時代、附属中学校で教育実習をした時に配属学級にいた当時中学3年生だった保護者だったりしました。したがって、こんな年寄りの戯れ言で申し訳ない限りです。そういう訳で、他校のホームページのように「校長室から」とか「校長先生の言葉」なんて崇高なイメージを抱かせてしまうタイトルは付けておりません。戯れ言の例として(ここまでが十分な戯れ言だろ!というご批判は置いておいて<笑>)、あの徳島市中心部の公園(将来はホールができるのでしょうか?)で行われている「狸まつり」は、私が大学生の時に第1回が開催されましたから、もう40年以上も続いているんですね。そして、その初回の時にできたテーマーソングが「森田公一さん」の作曲ということで、当時、随分注目されました。森田公一といえば、「森田公一とトップギャラン」、こんな風にすぐに話がそれてしまいます(苦笑)。お子様方は知らないと思いますが、お祖母ちゃんやお祖父ちゃんに聞いたら、必ずご存じだと思います。一世を風靡したのがこの曲です。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?&q=%e6%a3%ae%e7%94%b0%e5%85%ac%e4%b8%80%e3%81%a8%e3%83%88%e3%83%83%e3%83%97%e3%82%ae%e3%83%a3%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%81%ae%e6%ad%8c%e8%ac%a1%e6%9b%b2&&mid=2E3676CDB6C10376D3F32E3676CDB6C10376D3F3&&FORM=VRDGAR
こんな風にこのページでは、ふる~い歌や童謡も紹介します。この曲は半世紀近く前(1976年)のリリースですが聴いたことあるかも知れませんね。今回は、小学生も読んでくれているという想定(多分いないと思いますが・・・)で、小学生にも馴染みのある、今の季節を感じる曲も1曲。それは、「赤とんぼ」です。「赤とんぼ」そのものは、音楽の時間に習って知っていると思いますが、そんな昭和初期にできた曲を、と思うかも知れませんが、私は原曲も大好きで、この歌が生まれた「たつの市」で記念碑も見て来ました。そんな誰にも馴染みのある曲ですが、この人たち(緑黄色社会)がカバーすると、とても新鮮で、私も大変気に入りました。https://www.youtube.com/watch?v=9xxurp-zfyM このように名曲はいつの時代になっても歌い継がれていって欲しいな、と思います。
さて、多くの小学生とその保護者の方々がご来校して頂いただけではなく、本校のオープンスクールは保護者参観日も兼ねておりましたので、本校の保護者も休日ということもあって、いつもの保護者参観日以上に多くの方にいらしていただきました。そして、受付や駐車場でたくさんお手伝いをしてもらった、教育実習の学生さんも50名程いましたので、400名の在校生と併せて、本当に学校全体が人・ひと・ヒトといった感じで大盛況でした。お天気に恵まれたことが何よりではありましたが、本当にご来校いただき、ありがとうございました。そして、今、このページを見てくれている6年生がいたら、少しでも附属中学校の魅力をお伝えできたらと思います。そこで、小学校6年生の皆さんへの質問です。 あなたは、附属中学校への進学を前向きに考えてくれていますか?それともまだ迷っていますか?オープンスクールに来てくれた人は、授業の様子などを見て、本校の雰囲気を感じ取ってもらえたかと思いますが、当日来れなかった人は、本校のホームページで授業や学校生活の様子を少しでも理解してもらえたらと思います。そして、小学校にはない、「部活動」の取組についても、すべての部を載せていますから、活動の様子を見てみてください。行事も他校にはないような修学旅行のプログラムや、1年生での宿泊学習、そして昭和26年から毎年続く「揮毫式(きごうしき)」という、その年に附属中学校に所属した全校生徒、教職員が名前を筆で書き、掛け軸に表装する行事などもあります。この揮毫式では、体育館の側面に今まで揮毫されてきた70本以上の掛け軸が並び、その様そうは圧巻です。そして、授業においてはどの教科も、深く考える探究的な学習を展開しています。美術科、音楽科はもちろんのこと、理科は理科室、家庭科は家庭科室、技術科は技術室と情報学習室といった、特別教室で3年間全ての授業をする学校も、中学校では希だと思います。また、総合的な学習の総決算として、3年生では「模擬県議会」という徳島県の課題を調べその解決策を検討する各委員会を立ち上げて、政党名も考えて、体育館で県議会風に討論会をするのも、全国で「総合的な学習の時間」がスタートする3年前から、その研究開発校として文部科学省から指定を受けて以来続いている、本校の伝統的な取組です。また、本校は大学附属の中学校であるため、大学の先生が身近に関わってくれます。今回のオープンスクールでも1年生の公開授業では、鳴門教育大学の余郷教授が「絵本のひみつ」と題して、楽しく絵本についての奥の深い話や読み聞かせをしてくださり、生徒も参観者も授業に引き込まれていました。また、本校の2年生は、今月、総合的な学習の時間に、大学の先生が毎週本校に来てくださり、9教科の中から自分が選択した授業を大学の先生から8時間、受講するようになっており、毎年授業の内容も高度かつ大変おもしろいものが多く、生徒に大好評です。そして、徳島県で中学入試がある学校では、唯一中学校卒業後の進路を、県外(国外の高校へ進学した先輩もいます)、県内を問わず多様に選択できるのも特徴です。
ところで、小学生の皆さん,「附属中学校」というとどんなイメージを持ちますか?勉強が大変とか、課題がたくさん出る、また附属小学校出身者が多くてなかなか馴染めない、などでしょうか。不安をもつのは当然かと思いますが、本校は、テストで点数を伸ばすことだけを重視するような授業展開を行ってはいません。もちろん、中学校3年生の最後には高校受検がありますが、皆さんがこれから生きていく未来は、コロナ禍が示したように予測不能な社会であり、そういう世の中を、力強く、そして「しなやか」に生きていくための術(すべ)がしっかり身につけられるような教育活動をめざしています。問題を発見する力、そしてそれを解決するために課題とどう向き合い、乗り越えていくか、社会に出てからも必ず必要となるそれらの力を養っていくための土台となるものをしっかり身につけてもらいたいです。特に「しなやかさ」を私はとても大切にしています。勉強だけでなく、友達関係など様々なことで悩むのが、思春期である多感な中学生の特権だとも思います。そのような中、つらかったり、落ち込むこともあるでしょう。でも、強風に当たって,どんなにしなっても倒れない、徳島駅前等にたくさん植えられている10m近い「ワシントンヤシ」のように、しなやかに、回復する力を備えてほしいし、それを支えてくれる仲間作りをしてもらいたいです。本校の校訓に「人間学校」というフレーズがあります。仲間を思いやる、ぬくもりのある学級や学校であるとともに、しっかりと寄り添いサポートできる先生方の集まりの附属中学校でありたいと、日々精進しているつもりです。いろいろな小学校から来て、クラスのリーダーになったり、部活動で活躍したり、みんなから慕われる存在になって、附属中学校での生活を満喫している先輩、卒業してからも大活躍している先輩も多数います。安心して、本校をめざしてもらえたらと思います。
ということで(って本当に長くなってしまったので適当にお読みください<苦笑>)、小学生やその保護者向けにいつもとは違う語り口で書くつもりでしたが、いつもと同じようなパターンになってしまいました(苦笑)。これで本校への進学を迷っていた方にソッポを向かれてしまうと、私の責任重大です(もう遅い!?、こうなればいつものように素晴らしい歌の力を借りて・・)。 あのぅ、先にも申しましたように、私は昔の(主に昭和)歌が好きで、その歌詞に込められた思いと、それらについての自分の気持ちを無理矢理このページで紹介しています。昭和の歌なんていうと、親御さんの世代でも知らなかったり、まして小学生にはよほど有名か、カバーでもされていないと知らないと思いますが、YouTubeなどのアドレスも紹介しますので、よかったら聴いてみてください。今回は、附属中学校への進学を考えてくれている皆さんへの応援歌というか、私自身が今までの人生で、ことあるごとに助けられた歌の一つを紹介したいと思います。皆さんは、先ほども述べましたが、附属中学校というところは、優秀な人がいっぱい集まっているから、自分なんかついて行けないのではないかとか、自分の居場所なんか無いのではないか、などといろいろと心配していませんか。そんなことは決してありません。「自分の人生の中では 誰もがみな主人公」なのです。小学生の皆さんも『さだまさし』というアーティストの名前を聞いたことはあるのではないでしょうか。皆さんの家族では、お祖母ちゃんやお爺ちゃんがファンだったり、よく知っていると思うので、興味があればどんな人か、また聞いてみてください。先のフレーズが出てくるのは「主人公」という曲です。https://www.youtube.com/watch?v=NRH9X8f5xmw&t=233s
「主人公」というのは劇やドラマでは,花形で最も注目を浴びますが,その配役は限られた人だけになります。しかし,この歌詞のとおり,皆さんのそれぞれの人生においては,まさに自分が主人公です。その主人公をしっかり奮い立たせて,素敵なストーリーの主人公に育てて行きましょう。自分が主人公なんて言うと,短絡的に見れば利己的に聞こえるかも知れませんが,あくまで自分の人生の中では・・ということで,こう思うことで誰しも出会う「人生の中で悩む時や、つらい時」に自分が勇気づけられると思います。この曲は、私が中学を卒業する頃に、リリースされたのですが、私は高校に入ってから現在まで,いろいろな辛いことや迷うことがある度に,この曲を聴き返しました。少し歌詞の一部を紹介します。
あなたの眩しい笑顔と 友達の笑い声に
抱かれて私はいつでも 必ずきらめいていた
「あるいは」「もしも」だなんて あなたは嫌ったけど
時をさかのぼ るチケット があれば 欲しくなるときがある
あそこの分かれ道で 選びなおせるならって
勿論 今の私を 悲し むつもりはない
確かに自分で選んだ以上 精一杯生きる
そうでなきゃ あなたにとても とてもはずかしいから
あなたは教えてくれた 小さな物語でも
自分の人生の中では 誰もがみな主人公
時折 思い出の中で あなたは支えてください
私の人生の中では 私が主人公だと
※ JASRAC 040-1458-8
ここにでてくる「あなた」は,今後皆さんの将来においていろいろな人に変わると思いますが,本校に来てくれれば、附属中学校の担任の先生や,部活の顧問の先生など,私たち附属中学校の教職員が「あなた」になれるよう,中学校時代の主人公である皆さんをしっかりと支えていきたいと思っています。
ここまで、初めてこのページを開けて読んでくださった方、ありがとうございます。「どんだけ、ここの校長は暇なん?」と思われたかと思いますが、それは紛れもない事実で(笑)、夜や休日は、校長室ではLPレコードやEPレコード(若い先生からは、ドーナツ盤を初めて見ました!と言われてショックでしたが、いまやCDも買うことなく、若い人たちにとっては配信音楽が主流なんですよねぇ)、CDや蓄音機(!)も聴きながら、仕事をしています。私は、長年、技術の教師をやっておりましたので、工業製品に関心が高く、校長室にいらっしゃるお客さんから、「何で校長室の中を、ドクターイエローが走ってるの?」「そのいっぱい並んでいる無線機はナニ?」「いっぱい壺があるけど、どこから音が出てるの?」etc.etc. 文字だけでは意味不明かと思いますが(笑)、一応、仕事もしております(^^;)。
今回は、本校への進学を考えてくれている方々への、特別バージョン! と意気込んで書き始めましたが、結局、いつもと変わらず(いつもよりひどい!?)グダグダな内容になってしまいました。ここまで読んでくださった皆さま、ごめんなさい。こんな校長でも勤まる素敵な学校です!ということでお許しくださいマセ。