フチュッピーの部屋

暑さに負けず!というより,暑さと上手に付き合う工夫を! 2023年7月24日





本校は2学期制のため,1学期末というわけではないのですが,県内の学校と同様に,21日から夏期休業に入っています。真夏を感じさせる暑い日が続いていますが,熱中症アラートが放課後の部活の時間に基準値を超えたのは1日だけで,この日はもちろん運動部活動を中止して,ミーティング等に変更してもらいました。それにしても猛暑という言葉では言い表せないほどの暑い日々です。酷暑等と表現することもありますが,これだけあちこちで40度近い気温を記録しているわけですから,暑さの表現も,もはや世界的にも暑さの本場(!)となってきた感がある日本では,暑さの表現も新たにいくつか新語を造ってみたらどうかなぁ,なんて思ってしまいます。「激暑」「極暑」「ゲリラ高温」なんてね(笑)ちなみに,イヌイットの人たちは,年中身近に雪や氷に接しているだけあって「白」を表現する言葉が17種類もあると聞いたことがあります。7月に入ってからは,始業前から教室はクーラーを入れています。電気代の高騰がいわれていますが,本校は校内のほとんどがガス冷暖房なのですが,ガス代は昨年度からすでに大きく値上がりしています。しかし,健康のためにはそんなことは言っておられません。とにかく,「暑さに負けるな!」なんて,夏の暑さの乗り越え方について,根性論を話していた時代とは気候が違いすぎます。自分の身体を守る方法を考えながら,暑さに立ち向かうのでなく,暑さから身を守るすべを考えていかなくてはなりません。水分補給も大変重要です。私の子供の頃(もう昭和の話はいい‥という声もチラホラお聞きしますが年寄りからの口承と思ってください。<そんな風に言うほど高尚なことではありません!なんてすぐオヤジギャグを言うあたりがもう末期症状かも^^;>)は,入道雲がわき上がる夏は,確かに暑かったものの,クーラーがあるわけでもなく,扇風機や打ち水で,暑さを和らげていたものです。そして,毎日のように,夕立がさっと通り過ぎると,一時的に気温が下がったものでした。そういう風情は,今の子供たちの「夏」のイメージにはないのでしょうね。私の実家は県西部の「ちょっと太めのそーめん」が有名な田舎町で,スイカなどは小学生の頃は井戸に沈めて冷やして食べていました。カブトムシやクワガタも山の中へ早朝取りに行っていました。(蝉の鳴き声の大きさは今も昔も変わらないような気がします。あまりにも賑やかに校内でクマゼミが鳴いていたので一匹見つけてその様子を写した後で画像を確認したら,ナント3匹も写っていました!)その頃の夏にフィットする歌は,どうしても私にとっては,吉田拓郎の「夏休み」なんです。https://www.youtube.com/watch?v=s8v1ChzkgS4 あの歌詞は,拓郎が幼少時代を過ごした鹿児島での思い出を歌詞に綴ったもので,よく言われる広島への想いを込めた反戦歌ではない,と本人が明言しています。それにしても半世紀ほど前のリリースながら,その当時でも子供の頃を振り返ると,麦わら帽子もたんぼの蛙も減ってしまっていたのでしょうね。水まきも夕立さえも今となっては懐かしい夏の一コマとなりつつあります。そこで,懐古趣味ではないのですが,すこしでも冷却効果と子供たちの目を楽しませようと(一部の生徒はよく反応してくれています<笑>)風車を回して,時々水まきしながら,ミストシャワーも新しく設置してみました。

本校では,玄関のピロティのあたりは,風が南北に抜けて校内で一番風通しがよく,涼しい場所です。そこに風車を設置しますと,昔よく見たような羽を緩く折り曲げたようなタイプの風車ではなく,単にビニール繊維の羽を角度をつけて,6枚取り付けただけの(本来の用途は園芸用で,花壇に設置して鳥を追い払うためのもの)単純な構造なのですが,あまりにも勢いよく回り,しばしば羽が中庭へ飛んでいってしまうくらいです。風車の下には,「熱中症に気をつけよう」「水分の補給をしっかりしよう」「早寝,早起き,朝ごはんを励行しよう」などのメッセージをつけています。5年くらい前に初めて取り付けた時,好評だった(!?)ので,また設置してみました。勢いよく回っていると,体育から汗だくで帰ってきた生徒が,思わずその前に来て風を感じようとしますが,当然扇風機でないので,風の通り道を塞ぐと止まってしまいます。「あれっ?」「あたりまえだろ!」という生徒たちの会話が可愛いです。
また,今年の新アイテムとして「ミストシャワー」を設置してみました。これも,5年ほど前に,部活動の生徒がランニングしている校内のコース沿いに,ホースの蛇口を「キリ」というモードにして,3mくらいの高さの木に取り付けたことがありましたが,やはり,「ミスト」というだけに,粒の細やかさが違います。よく,都市部の駅前とかの通りに設置しているものと変わりません。通販の雑誌にでていたのが,思いの外安価だったので,一か所だけですが設置してみました。珍しくもないと思いますが,子供たちは意外に喜んでくれました。体育で水泳の授業に向かう生徒がうれしそうにミストシャワーを浴びている様子を見た本校の体育教師が,「君達,今からプールに入るんですよ!」と言うと,「あっ,そうか!」と言ってプールに走って行きました。可愛いです(笑)。水まきも7月に入ってから,登校時や休み時間などを見はからって実施しました。「打ち水」と同様に「すだれ」等ももすっかり見なくなりましたが,気象状況は変わってしまっても,「日本の夏」を感じさせるグッズを通して,子供たちには先人の知恵にも思いを巡らせてもらいたいものです。ただ,熱中症だけは本当に油断していると,大事に至ることも少なくないので,学校に設置しているタイプとしては,かなり大きくて本格的な熱中症計を毎日,玄関ホール前に設置して,みんなに関心を持ってもらっています。暑い夏ですが,スポーツもレジャーも,そして勉強にも,暑さと上手に付き合いながら,乗り切っていってもらいたいです。それではみなさん,『2023SUMMER』素敵な時間をお過ごしください!

 



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