フチュッピーの部屋

鳶色のひとみに 誘惑のかげり 金木犀の咲く道を‥‥ 2023年10月17日





 令和5年度の後期が、昨日(16日)からスタートしています。10日ほどの秋休みでしたが、その間に、1年生は宿泊学習(広島方面)、3年生は校外学習(神戸方面)へ出かけましたし、2年生は明日(18日)から、東京方面へ修学旅行に出発します。
始業式で私が、話した内容は次の通りです。(多少記憶が曖昧で、アドリブで話したところもあったかと思いますが<苦笑>)

 

                         後期始業式を迎えて
   いよいよ今日から令和5年度の後期が始まります。短い秋休みでしたが、前期終業式でお話ししたように、前期を振り返り、後期に向けて、気持ちのリセットができたでしょうか。後期は前期に比べて、同じ半年でも大変短く感じるものです。実際、3年生にとってはもう附属中学校に登校する日は90日を切っています。一日一日を大切にして初めて経験する高校受験を乗り越えて、希望する進路を獲得してください。こういう話をすると、受験勉強ばかりで大変だな、と思うでしょうが、事実大変ですが、そういうときに大きな力となるのが仲間です。体育祭や文化祭、そして先週の校外学習で培った仲間との結びつきを大切に、お互いにしんどい時にこそ、いい声をかけあって頑張っていきましょう。先生方も皆さんの相談にしっかりと答えていきますから、共に頑張りましょう。そして3年生には、中学校での総合的な学習時間の総決算となる模擬県議会が控えています。皆さんが所属するそれぞれの委員会で皆さんが見つけた徳島県の様々な課題を克服するための方策を政策としてまとめ上げるという、大きなミッションがあります。この秋休み中に全国都道府県の魅力度ランキングが発表されました。徳島県は残念ながら上位ではありませんでした、というか、昨年より一つ下がって42位でした。この順位の客観性はともかくとして、みなさんが見つけた徳島県の課題の克服が今後、とくしまの魅力度アップにつながるでしょうし、その提案が注目されるかもしれません。本校伝統の模擬県議会が私は大好きです。今年も楽しみにしていますので、頑張ってください。
 そして、2年生の皆さん、もうすぐ生徒会の役員選挙もあるようですが、いよいよ皆さんが附属中学校の中心となって、先輩の実績を引き継いで頑張る時がやってきました。2年生の各教室は3年生と1年生に挟まれた校舎の真ん中に位置しています。2年生が学校全体にいい影響を及ぼして、挨拶や笑顔の絶えない、当たり前のことが当たり前にきちんとできる凡時徹底のムードを率先して、かもし出してくれることを期待しています。まもなく修学旅行です。本校ならではの修学旅行のプログラムを通して、学級、学年がさらにまとまって成長してもらいたいと思います。
 1年生の皆さんは、前期を終えて、まだ小学生気分が抜けてない人はもういないと思いますが、この半年間で十分、附中生として恥ずかしくないくらい成長できたでしょうか。
11月3日には、オープンスクールがあり、本校に興味を持つ県内の小学6年生がやってきます。今、続々と申し込みのメールが届いています。各小学校で最上級生の人たちが皆さんを見て、さすが中学生、半年たっただけで、これだけ成長するんだなぁという感想を、皆さんの授業態度や、休み時間の振る舞いから感じ取ってもらえることを期待しています。私は、皆さんの積極的な挨拶や、先輩や先生方など目上の人への言葉遣いなど、TPOに応じた振る舞いがしっかりできているかどうかに今後注目していきたいと思っています。
先週の宿泊学習で築いたクラスの団結力やチームワークをこれからしっかり発揮させていってください。
 それでは、全校の皆さんが、アフターコロナになって少しずつ従来の学校生活が戻ってきた令和5年度の後期、より高い自分を目指して一日一日を大切に頑張ってくれることを期待して、後期始業式の挨拶とします。共に頑張りましょう。


 本校の今年の修学旅行は、4年ぶりに東京方面へ出かけ、以前より一泊少ないですが、その中で、班別にジャンル別研修を行い、そこでは、経済・産業.教育、医療・福祉、環境、防災、国際、運輸・通信の中から、2組のジャンルを選び、4名ほどの班で関係する施設を訪問します。事前に、下調べをよくした上で、各施設へ出向き、説明を聞き、質問もし、施設によっては体験をさせてもらいながら、学びを深めます。これらについては、帰ってきてから、その内容を班ごとにまとめ、11月3日の本校のオープンスクールで発表します。このような、観光旅行でははく、「修学」旅行として、「修学」に重きを置いた本校の修学旅行は、それが初めて実施された昭和25年の修学旅行から、伝統として受け継がれています。昭和25年といえば、全国に新制中学がスタートして4年目です。戦後の復興は落ち着きかけていたとはいえ、汽車や船を乗り継いで(当時の訪問先は別府方面)県外に中学生が団体で旅行に出かけるというのは、大変珍しかったことと思います。その当時から、研究テーマを決めて、訪問先や道中の様々なことを調べ、出発する前に事前発表会までして、帰ってきてからは、考察を含めて、大々的な発表会を開いていたようです。本校のそのような取り組みは、昭和25年から発行されている、校誌「そだち」において、各学年の遠足や宿泊活動と修学旅行をまとめた「そだち修学旅行特集号」として、別に昭和27年より発行されるようになっており、その伝統もしっかり受け継いでいます。
 子供たちには結団式で話したのですが、「修学旅行」という名前の旅行は、小学校、中学校、高等学校でしか体験できず、中学2年生のこの子供たちは、小学校6年生の修学旅行はコロナ禍の真っ最中で、徳島県のほとんどの小学校が毎年訪れている、京阪神方面への修学旅行が実施できず、身近なところへの遠足的な内容で終わったようです。そこで、本校伝統の修学旅行をしっかりと体験してきて、多くのことを学び、そして、学級、学年のまとまりを高め、より高く成長できる機会にしてもらいたいと思います。
 そんな行事の続く、10月半ばになって、気候はすっかり「秋」になりました。ようやくというべきでしょうか。それをいち早く感じるのは、私にとっては秋を彩る食べ物や、虫の音色より、小さいときから「キンモクセイの香り」です。どこからともなく、この香りが漂ってきた瞬間(!)、私は秋を感じます。本校は校門付近に数本の金木犀があるのですが、大好きな香りに導かれて見に行くと、鮮やかなオレンジの花が咲き誇っていました。そして、この香りを嗅いだとたんに、思い出すのが表題の歌です。またまた昔話で恐縮ですが、この歌がリリースされ、S生堂のCMとしてTVから流れ、大ヒットしたのが私が高校1年生の1978年です。田舎の高校で、その年の体育祭でクラス旗をかがけて、この曲  https://www.bing.com/videos/search?q=%e5%90%9b%e3%81%ae%e7%9e%b3%e3%81%af1%e4%b8%87%e3%83%9c%e3%83%ab%e3%83%88%e3%80%80%e5%b1%b1%e5%8f%a3%e7%99%be%e6%81%b5&docid=603501097643410679&mid=BB61109BE3056CAD840BBB61109BE3056CAD840B&view=detail&FORM=VIRE  を流しながら「君のひとみは10000ボルト~」って叫びながら応援したことを昨日のことのように思い出します。あの時代、本当に辛いことや、せつないこともことも多かったけど、楽しかったなぁ、あおはるだったなぁ(この言い方がすでに古い<笑>)。

 この曲について、つい先日、10月9日付けの地元紙の1面のコラムに書かれていた記事が目にとまった。この筆者もキンモクセイの香りが漂ってくると、条件反射的に浮かぶ歌詞とメロディがこれです、と紹介していました。その頃、筆者は中学生だったということですから、少し私より年下の同世代ということがわかります。一斉にキンモクセイが咲くのは、1週間ほどで、花言葉が「謙虚」や「陶酔」で、漢字で書く「金木犀」の「木犀」というのは、木の肌が動物の犀(サイ)の皮に似ていることが由来である、と書かれていました。この歳になって初めて知ったというか、「いい香り」から先の探究心がなかった自分が恥ずかしくなります(ちなみに、本校では、「探求的な学習の充実」をテーマに研究をすすめています^^; 詳しくは、「本校の研究」のページをご参照ください)。そして、最後にこの筆者は、「それにしても鳶色のひとみに、銀色の翼の馬とは。想像は膨らみ、不思議な目の色をした誰かに連れられて『ここではない、どこか』へ行ける気がした。むろん人生にそんな奇跡は起こらない。キンモクセイの強い香りに当てられ、『陶酔』していたのかもしれない。どこか遠くへ行くには、自分の足で向かうより他にない、と気づくのはそれから間もなくだった。だからなのだろうか。キンモクセイの咲く道は甘く、切ない」と書かれています。どうですか、格好いい!!というか、当然ですが、同じキンモクセイを思い浮かべてもこの深さ、そしてキレ。プロだから当然というより、決められた文字数で、毎日こうやってコラムを書かれる方、本当に尊敬します。これくらいの事がかければ、このページももっと多くの人に読んでもらえるのでしょうけど、いつもグダグダで、比べるのも失礼ですが、少しでもマシになるように、ボケ防止も兼ねて、勉強します。

 ところで、この名曲、もちろんこの曲を歌って、大ヒットさせたのは、作曲した、堀内孝雄さん(ベーヤン)ですが、作詞したのは、昨日、日本中に悲しみが駆け巡った(!)谷村新司さんです。 本当に驚き、そしてショックでした。私の歳になってくると、出会いより、慣れ親しんだ人たち(有名人も)と、別れていく方が多くなるのは世の常なんでしょうが、本当に寂しいです。ここで、谷村新司さんのことやアリスに対する、私の思い出話は、ネット上にあふれている、素晴らしい功績を読まれたり、たくさんの思い出がある方々には失礼なので、1曲だけ、私が持っているアルバムの中から、あまり訃報のお知らせの中では取り上げられていない、「秋」に相応しい、私が学生時代よく聴いた(カラオケでもよく歌わせてもらった)曲を紹介して、私からの追悼といたします。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%E7%A7%8B%E6%AD%A2%E7%AC%A6&mid=B337EA24C5597DE9B914B337EA24C5597DE9B914&ajaxhist=0
 



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