フチュッピーの部屋

2023年が終わります! 2023年12月28日





 2023年が暮れようとしています。県内のほとんどの学校は12月22日が終業式、または授業最終日だったようですが、本校は一足早く20日で授業を終え、21日から冬期休業に入っています。その分、年明けのスタートは例年1月5日で、すぐに連休があるとはいえ、冬休み明けは他校より早くなっています。

 例年に比べて西日本の太平洋側は暖冬が続いています。しかしながら、大雪に見舞われて生活までもが圧迫されている地域のニュースを見ると、先週ちょっと寒波がやってきて、雪がちらつき、部活をしている子供たちがワイワイ騒いでいた声を聞いたとき、狭い日本列島とはいえ、住んでいる地域で「雪」に対する思いは大きな差があるんだなぁと改めて思いました。本校の子供たちも将来、学生生活を送る頃、北日本から来た学生と出会い、そういう文化の違いに触れる中で、様々な問題意識を持って欲しいものです。北国にスキーに行って楽しんで帰ってくるだけでは決してわからない、北国の生活も知って欲しいと思います。私がどれだけ、そのことについて知っているのか、偉そうなことは言えませんが、日本各地、特に東北の田舎の小さい私鉄や北海道の当時の国鉄路線がどんどん廃線になっていく中、必死になって無くなる前に、と乗りに行ったのは主に真冬だったため、北国における「雪」というものを少なからず実感しています。私の好きな昭和歌謡(笑)を例にすると、名曲(!)「津軽海峡冬景色」の歌詞に出てくる♪ 北へ向かう人の群れは誰も無口で~♪ という歌詞が、当時中学生だった私は、とても気になったことを覚えています。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?=%e6%b4%a5%e8%bb%bd%e6%b5%b7%e5%b3%a1%e5%86%ac%e6%99%af%e8%89%b2&mid=E33F2083F5D9CA317652E33F2083F5D9CA317652&FORM=VIRE 当時、雪国に対して漠然としたあこがれしかなかった私ですが、是非、上野発の夜行列車(当時は『八甲田』や『津軽』『十和田』など多数)で青森まで行って青函連絡船に乗るぞ~!と田舎の中学生は夢を描きました。それが実現したのは、5年くらい経って大学生になってからでした。初めて訪れた冬の津軽海峡は吹雪混じりで、大きな青函連絡船もよく揺れたのを覚えています。宇高連絡船の1時間足らずの乗船時間と違って、函館に着くまで4時間近くかかりました。青函連絡船も宇高連絡船も、生徒のみなさんはもちろん、保護者の皆様もひょっとしたらリアルタイムではご存じないのかも知れませんね。あの時は、吹雪で揺れていたこともあったかもわかりませんが、北海道へ行く!というウキウキムードはありませんでした。もっぱら私の鉄道の旅は一人旅でしたから、ワイワイ話しながらいくことはありませんでしたが‥。そして、ようやく函館に初上陸した瞬間、思わず ♪ はーるばる来で はーこだてー ♪ と口ずさんだ単純な自分が思い出されます(笑)。その翌年、また冬に改めて青森を訪れ、太宰治の生誕地を訪ね、そこ(金谷)を走っている私鉄の「ストーブ列車」(現在も走っています)の走行風景を腰まで雪に埋まりながら、沿線で撮影したこともいい思い出です。その後、青森駅周辺を散策したとき、青森港の外れの岸壁に「雪下ろし場所」という看板があって、見に行くと雪を満載した大きなトラックが次々とやってきて、そこへバックで進入し、岸壁ぎりぎりで止まって荷台をあげて雪を海へ捨てていました。捨て終わるとすぐに発車して、また次のトラックが入ってきます。しばらくその様子を見て、北国の人たちの「雪」への思いを少しだけ垣間見たような気になったことを昨日のことのように思い出します。
 いつものように前振りが長くなってしまいましたが、「雪」が降るとついウキウキする子供たちが本校にも多いのですが、誰もがそう思うのではなく、多面的に捉えることの必要性を話し始めたつもりが、ダラダラと、鉄道の話にまで飛躍してしまいました。決してクリスマスや年の瀬で浮かれているわけではないのですが(笑)、ゴメンナサイ。
 さて、様々なことを多面的、そして多角的な観点から見つめ、問題を見つけてそれぞれの課題を解決していこうとする力を、これからの劇的なスピードで変化していくことが予想される未来社会を生き抜く子供たちに、私たちはつけていかなければならないのですが、本校ではそのような力をつける場として、「総合的な学習の時間」を大切にしています。本校において、中学校3年間の「総合的な学習の時間」の総決算として、3年生が実施する「模擬県議会」が去る12月13日に本校体育館で1日をかけて実施されました。長年続いている本校の伝統行事でもあり、4クラスがそれぞれに党名をつけ、各委員会にすべての生徒が所属し、与党の各委員会の政策に、野党側から活発な質問や意見が出ます。中学生の視点で捉えた徳島県の課題と、その解決策、我々大人が聞いてもなるほど、とうなずけるものも少なくありません。野党側の生徒からは、予算面を始め鋭い質問が飛び交います。今回は、私が半月ほど前にある会合で徳島県の副知事さんとお会いすることがあり、この「模擬県議会」の内容を少しお話したところ、「是非、見に行きたい」とおっしゃられ、この日、開会から2時間以上参観していただき、講評もいただきました。「数値データをしっかりと政策に織り込んで、ディベートではなく、今日のようにディスカッションをしっかりと深めることで、更に素晴らしい提案ができるようになるでしょう。頑張ってください。ちなみに東京出身の私は、『ひきわりなっ党』という党名が気に入りました。党首の説明にあったように、粘り強く取り組める政策を徳島県もこれから考えていきたいと思います。」等と、いろいろなアドバイスも含めてお話しくださり、子供たちには大きな励みになったようでした。この「模擬県議会」の様子は、地元紙にも掲載していただきました。
 現在、本校では「STEAM教育の推進」を研究テーマに取り組んでいます。文部科学省からは、まずは、高等学校の「探求的な学習の時間」に取り入れるように、と言われていますが、全国的には、大分、兵庫、群馬などの高校が先進校として紹介されているものの、本県では、まだまだ手探りの状況のようです。各教科での学習を実社会での問題発見、課題解決に生かしていくための教科横断的な学習は、今後、義務教育段階でも重要視されるに違いありません(ヨーロッパ、アメリカ等ではすでに始まっているそうです)。本校では、まず各教科の探求的な取り組みから始めています。そしてそれが総合的な学習の時間にいかせるようにして、その集大成として、この「模擬県議会」で表現できるように考えています。そこで来年度からは、この「模擬県議会」でも、今まで徳島の課題を見つけるのに調べ学習を通して情報収集していたのですが、最初に県や市、またその関係の専門家から現状と課題を聞き、それから政策作りに取り組み、「模擬県議会」本番では、最初にお話をお聞きした専門の方々も招いて、評価してもらうことで、中学校卒業後も高等学校の探求的な学習の時間に、STEAMの要素をいかした学習が続くため、実社会の課題を解決していこうとする姿勢が大きく育つものと考えています。本校の研究につきましては、このホームページの「本校の研究」のコーナーをご覧いただけましたら幸いです。『研究だより』をはじめ、定期的に更新しておりますので、ご意見をいただけたらありがたいです。私のグダグダばかりのレベルの低いこのページとは違って、研究委員を中心に大学の先生からのアドバイスをいただきながら、試行錯誤しており、見やすく読みやすい構成となっておりますので、是非ご意見をメール(fuchu@naruto-u.ac.jp)でお送りいくださいますよう、お願いいたします。この「フチュッピーの部屋」へのご批判は、常々口頭でも聞いておりますので、メールはお寄せいただかなくてかまいませんので(苦笑)。
 いつになく、まともな(!)内容に終始したので(それ故にいつもに増して読み辛い、というご意見もあろうかと思います<笑>)、最後にお口いや、お耳いえ、頭なおし(!)に、この曲で終わります。https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=%e6%ad%8c%e3%80%80%e3%81%8a%e6%ad%a3%e6%9c%88&mid=98B16480AC5410CF55FC98B16480AC5410CF55FC&FORM=VIRE ※ たこ揚げって最近見ます?鯉のぼりに匹敵するくらい見ない気がします‥。小さな弟、妹がいる皆さん、テレビゲームより楽しい、この「風を読む!」すばらしい遊びを教えてあげてネ!

 



過去のタイトル一覧
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