学科の紹介 詳細

数学

タブレット端末を用いての問題演習

 数学科では、基礎・基本の定着や個別学習の充実に向けて、アプリケーションを利用して問題を配付し、生徒が自分のペースで問題演習をしていく時間を授業の中に時折、設定しています。2月の中旬には1、2年生でも県下一斉のテストである基礎学力テストが実施されます。その対策として、過去問をアプリケーションから配信し、問題を解く時間を設定しました。生徒たちは、真剣な表情で既習内容を思い出しながら、しっかりと取り組んでいました。集中して粘り強く問題を解く生徒の姿にとても感心しています。みなさん、テスト本番も頑張ってね。

「正多面体」についての学習(1年生)

 第1学年の空間図形の単元において、「正多面体」について授業を行いましたポリドロンという4色8種類の幾何学的な形で平面的な模様や立体を作ることができる教具を用いて、「正多面体は5種類しか存在しないこと」を明らかにしました。具体物を用いて考えることで、生徒の理解も深まりました。また、オイラーの多面体定理にもふれることで、発展的な学習を生徒とつくりあげることができました。

「図形の相似『中点連結定理』」についての学習(3年生)

 第3学年の「図形の相似『中点連結定理』」について授業を行いました。錯視(ある図形の大きさや長さなどが,周囲の図形の影響を受けて実際とは違って見えること。)の図を見せ、図中の2つの線分の長さの関係について考えました。生徒は実際に図を見て判断したことと、それとは違う結果であることに驚き、意欲を高めながら、学習に取り組んでいました。その中で、「三角形の相似」や「平行線と線分の比」の内容を関連付けながら、2つの線分の長さが等しいことを証明し、問題を解決しました。学習を通して、錯視に興味をもつつとともに、中点連結定理の存在を知り、その定理が成り立つ理由について理解することができました。右に生徒のノートを紹介します。

「基本の作図」についての学習(1年生)

 第1学年の「基本の作図」について授業を行いました。作図の手順を覚えることも大切ですが、図形の性質を根拠に作図について学ぶことを大切に授業を行いました。生徒は、ひし形の性質や線対称な図形の性質を関連付けながら、作図について、理解を深めることができました。右に、生徒のノートを紹介します。

 

「方程式の利用」についての学習(1年生)

 第1学年の「方程式の利用」の第1次の授業を行いました。今回は、本校教頭の東條みどり先生が、本校数学科の教員及び、教育実習の先生に向けて、師範授業をしてくださいました。「Aさんが53歳で、Bさんが13歳であるとき、Aさんの年齢がBさんの年齢の3倍になるのは、何年後になるかを求めましょう。」という問題に取り組みました。まず、小学校で学習した算数を用いて問題を解決した後、方程式を利用して問題を解決し、方程式を利用することのよさについて考えました。生徒とやりとりをしながら学習内容について深く理解することを促したり、分かりやすい説明や板書をしたりするみどり先生の姿から、我々教員もたくさんのことを学ばせていただく時間となりました。

 

一次関数「変化の割合」についての学習(2年生)

 第2学年の「一次関数」の単元において,変化の割合についての授業を行いました。電気ポットでお湯を沸かしたとき,沸かしはじめてから2分~5分の間と5分~9分の間では,どちらが温度の上がり方は急であるかという問題について考えました。その問題を通して,「変化の割合」について理解することができました。さらに,変化の割合を求めていく練習問題を通して,一次関数の変化の割合は一定であることを見いだし,それを文字を用いて説明しました。この説明では,(多項式)÷(多項式)の処理が入り,高校数学の内容にもふれました。また,授業の終わりには,反比例の変化の割合は一定であるかどうかについて考えました。中2の内容だけでなく,中1,高校の内容も盛り込んだ授業になりました。前年の内容を学び直したり,発展的な内容を学習したりすることで,学びに対する満足感や充実感を得ている姿が見られました。今後もそのような姿を目指し,夏休み期間を大いに活用し,数学科チーム一丸となり,教材研究に励んでいきたいです。

平方根の利用についての学習(3年生)

 第3学年の「平方根の利用」で,丸太と角材の関係について考える授業を行いました。丸太の断面を円とみて,「直径△cmの丸太から,切り口ができるだけ大きい正方形の角材を切りとるとき,正方形の1辺の長さは何cmになるか」という問題に取り組みました。問題を解決した後は,丸太の直径と正方形の一辺の長さの関係を見いだし,そのことを用いて,さしがねの目盛りのしくみについて考えました。さしがねのしくみに関心をもつ姿や,身近な道具にも平方根の考えが潜んでいることに数学の有用性を感じている姿などが見られました。

 

正の数・負の数の乗法についての学習(1年生)

 正の数・負の数の乗法についての学習をしました。(正の数)×(負の数)や(負の数)×(負の数)などの計算について,それらが成り立つ理由を今まで学習した知識を使って明らかにしました。計算の仕方を覚えて,速く計算することも大切ですが,その理由を明らかにし,様々な知識について,その概念まで深く理解することも大切に授業を行っています。以下に,生徒のみなさんの感想やノートの一部を紹介します。

 

「友達の意見を聞いていると,みんなそれぞれ考え方が違い,一つの答えを求めるのにも,様々な求め方があるのだと思いました。」,「自分は数直線で考えたけど,○○さんは乗法を加法に直して考えていました。今までに習った正の数・負の数の加法の学びを使っていてすごいと思いました。」,「自分では考えつかなかったことがたくさんでてきて,すごく分かりやすい解説でした。自分の考えは,他の人と比べ分かりにくかったので,次のときは,発表してくれた人のような分かりやすい説明がしたです。」など。

令和5年4月23日(日)参観授業

 3年生「式の展開と因数分解」において,「速算法」の学習を行いました。ある条件における2けた自然数同士の乗法は,筆算で行うことよりも,しくみを知っていれば速く計算することができます。そのしくみがなぜ成り立つのかということについて,既習内容を関連付けながら考察しました。以下に,生徒のみなさんの感想を一部紹介します。

 

 「文字において正しいかどうかの証明をすることが楽しかったです。」,「結論を導くために式を変形していくのがおもしろかったです。」,「はじめ,私は文字を2種類使って処理をしていましたが,別の考えを聞いて3種類使って処理をした方がやりやすいと思いました。」,「他の速算法も調べてみたいです。」など。

 

7月7日(水)1年生研究授業「文字の式」

 1年生の「文字の式」の発展学習で,カレンダーの数字の秘密について考える授業を行いました。生徒は具体的な数から規則性を見いだし,それが成り立つことを文字を用いて説明しました。学習活動を通して,文字を用いることの有用性を感じるとともに,2年生で学習する「式の計算」の素地にもなったと思います。

学習支援コンテンツ(啓林館)の紹介

 教科書会社「啓林館」の臨時休業中の学習支援コンテンツを紹介します。

計画的に自主的な家庭学習を進めることができているでしょうか。復習だけでなく,これから学習する内容についての予習に取り組みたいときの参考に使ってみてください。

https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/chu/gakusyusien/

新教育課程に係る授業検証・改善研究協議会

 12月13日に本校において、新教育課程に係る授業検証・改善研究協議会が開催されました。

 国立教育政策研究所の水谷尚人教科調査官、帝京大学教授清水静海先生をはじめ、多数の先生方をお招きし、「統合・発展」をテーマにした授業を本校島尾と東京学芸大学附属世田谷中学校の鈴木誠先生が授業を実践しました。

第63回中学校教育研究発表会

 5月31日に第63回中学校教育研究発表会において、累積度数・累積相対度数の必要性と意味を理解することを目標とした授業を実践させていただきました。

たくさんの先生方にご参加いただき、貴重なご意見・ご指導をいただくことができました。それらを今後の生かし、研究を進めていきたいと思います。

ご参会の皆様、誠にありがとうございました。

研究授業1年「資料の活用」

 今年度の本校の研究理論に則って、第1学年「資料の活用」の単元で、数学的な見方・考え方を働かせた深い学びの実現を目指した授業実践を行いました。

単に知識を一方的に教えるのではなく、問題解決の過程で、かけ離れた値がある場合の平均値の扱い、中央値の必要性と意味などに気付くことができました。

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