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下の写真が何かわかりますか。桜の花びらが落ちた後,蕊(しべ)と萼(がく)が茶色になって枝先に残り,そのまま地面に落ちた「桜蘂(さくらしべ)」です。「しべ」は「蕊」とも「蘂」とも書きますので,今回は「蕊」で統一して書きます。「桜蕊降る」という晩春をあらわす季語もあります。
桜の花が散り尽くしてしまったあとで萼(がく)についていた蕊が散って落ちる様をいうとのことで,桜の木の下の地面に赤い蘂が敷き詰められ穏やかにひっそりしている様は落花とは違った趣がありますね。
一方,私たちは,中庭の芝生の上や石畳の上に降ったたくさんの桜蕊(さくらしべ)の掃除にいつも苦労しているのです。風流だなあとばかりはいっていられません。