校長室から

「自立した学習者」 2021年6月1日





6月4日に行われる「中学校教育研究発表会」は,今年度,65回を迎えます。本校の研究は,研究の成果を広く発表し,参加していただいた先生方の授業改善の参考にしていただくことを目的にしています。また同時に,子供たちに未来を生きていくために必要な学力をつけるための取り組みでもあります。研究発表会の時期を迎えると本校玄関ホールの黒板を通して,今回の研究のねらいや子供たちにつけてほしい力について説明がなされます。現在,本校玄関ホール黒板に書かれているメッセージです。

「自立した学習者」

 私たちが生きる現代社会は,「予測困難な社会」と言われています。新型コロナウイルスの感染が,いつ,どのように終息するのかを考えてみても,そのことが実感できます。
 科学の進歩で,社会におけるあらゆるものが加速度的に変化しています。知識はどんどん生み出され,それまでの考え方はどんどん更新されています。
  私たちは常に更新を余儀なくされているのです。
つまり,今日学んだことを基盤にし,その後さらに新しい知識や技術を身に付けていくことが,社会のあらゆる分野で求められる状況にあるのが,現代社会なのです。
 この更新は学ぶことなしにはできないと考えると,学びの一つ一つが豊かな人生を送る上で必要不可欠なものになります。私たちは,ここに,学び続けることの大切さを見い出すことができます。
   「予測困難な社会」には,私たちが解決しなければならない課題や問題が山積しています。新型ウイルスの発生,環境破壊,人口減少など…。その一つ一つを「自分事」と捉え,それらを解決しながら,生きていかなければなりません。様々な課題や問題に私たちはどのように向き合い,解決していけばよいのでしょうか。
  今,附属中学校では「予測困難な社会」をみなさんが生き抜くための資質や能力をどのように育てるかについて,研究を進めています。
○「見通し」…どのような課題や問題なのかを捉え,その解決方法などについて考えをもつ。
○「実行」…見通したことを実際に行う。うまくいかなくてもあきらめずに別の方法を考え 試す。
○「ふり返り」…課題や問題はどのように解決できたのか,このことが次にどうつながるの かなどを考える。
 この過程をすべて行うことを「自己調整」と呼んでいます。各教科での学びをこの過程で行っていくことで,資質や能力が身に付いていき,どんな新たな課題や問題にも向き合い,解決していけるのではないかと考えています。
  ある学者は,「自己調整」できる人こそ,「自立した学習者」あると唱えています。
みなさんには,「自立した学習者」として学び続けることで,どんな困難も乗り越え,たくましく,未来を豊かに生きてほしいと,強く願っています。

 

 



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