校長室から

♪ ざわわ ざわわ 風が通りぬけるだけ  ♪ 2020年8月15日





 本日,戦後75回目の8月15日を迎えました。今日は短い夏休み(土,日,祝日を除くと4日間!)の土曜日ということもあり,数人の先生と職員室のTVをつけて,正午に合わせて黙とうをしました。例年だと満員の観衆で埋め尽くされた甲子園球場の選手権大会も試合を中断して選手が黙とうするのが風物詩でした。風物詩といえば,毎年全国ニュースでもおなじみの徳島が誇る「阿波踊り」も今年は開催されていません。戦後すぐに再開され以来,戦後75年目で初めての中止です。徳島市では6月に入ると,夕暮れから市内のあちこちから「ぞめき(阿波おどりのお囃子)」のリズムが聞こえてきます。早々と中止が決まり,分かってはいたつもりでも徳島市の阿波踊り本番(8月12日~15日)に一切,踊り子を目にしない閑散とした徳島市内を眺めると,2020年という年が本当に歴史に残る,未来永劫語り継がれる年になるんだなぁ,と今更ながら実感しています。子供たちは将来,今の状況を自分の子供や孫にどう伝えるんだろう,「学校が長期間休みになり,部活もなく,夏休みもほとんどなく,行事も中止になったり縮小された‥」だけでは,あまりにも寂しいし,子供たちに申し訳ないです。「世の中は大変な状況だったけど,そんな中でも学校生活は,ああいう状況だからこそ,○○なこともあり,□□なこともして,みんなの絆も深まったなぁ」と思えるような取り組みを,私の錆びた脳細胞では限界があるので,すべての教職員で知恵を出し合い,実践していかねばならないと思っています。予測不能な社会を生き抜く子供たちにつけるべき力=本当の学力の大切さを我々大人が,すでに到来した予測不能なこのコロナ禍の中で,しっかり示さなければならないと思います。そんなことを考えている8月15日,毎年夏休みの登校日では平和に関して考える時間をどの学年も設けてきました。テレビでも反戦の名作アニメがよく放映されています。私は決まって,表題の曲を聴きます。最初に歌ったのが,ちあきなおみさんとは知りませんでしたが,森山良子さんのフルコーラス版を今日も校長室で聴きました。(10分以上の曲なので,テレビ等では一般的にショートバージョンで歌われます。)当然私は,映像や書物を通してのイメージしかわかりませんが,あの歌詞は心に響きます。中庭では,いつもなら,やかましいクマゼミの鳴き声(写真上段:たまたま撮ったこのワンショットに4匹写っています!)も「♪ざわわ ざわわ‥♪」を引き立てるバックコーラスのように聞こえました。日本唯一の地上戦となった沖縄本島へ最初に上陸した地域の読谷村に,この「さとうきび畑」の歌碑が2012年に建立されました。本校の修学旅行は毎年東京を訪れ,子供たちが希望別研修として,省庁や企業,医療機関やマスコミ関係等を訪問し取材をします。また希望する歌舞伎やミュージカル,落語等を観劇したり東京大学で講義を受けたりするメニューで,事前・事後研究も時間をかけて行ってきました。今年は,東京の感染者数もさることながら,目的としていた研修の目処が全く立たない状況で,とりあえず3月に実施時期を変更しました。(現在,12月~1月に変更した学校が2月~3月への再度の変更が難しい状況らしいです。しかし,3月には状況が落ち着いているかと言えば,それは誰にもわかりません)そして,行き先も東京以外も検討しています。その一つが最近感染者数が急増してはいますが,沖縄県です。もし,沖縄に行くことになれば,私は,この読谷村に行ってほしいなぁと,個人的には思っています。
 本当に何もかもが例年とは違う今年の夏です。戦時中の大変さに比べると,いくら大変と言ってもそれは次元が違うと思いますが,徳島も8月に入って,感染者数が急増しています。そんな中で医療従事者の皆様は大変なご苦労をされており,本校の保護者にも関係者が多く,お盆休みも関係なく,ご対応いただいていることに敬意を表する次第です。そんな中,校長室の8月のカレンダーは「イエロードクター(新幹線の検査車両)」です(写真2段目)。決して日々私たちのためにご苦労いただいているドクターと同列で語るつもりは全くございません。鉄道ファンは,この車両をある意味リスペクトしており,滅多に出会えないし,事前告知がないため,「出会えると,幸せなことがある!」という都市伝説があるくらいです。しかし,新幹線だけに検査車両があるわけではなく,在来線もそして徳島のような電車が走っていないところ(徳島は全国唯一,JRのない沖縄はモノレールが走っています)にも検査車両が走らないと困ります。3段目の写真は徳島駅に来たディーゼルの検査車両(キヤ141系)です。これはJR四国が持っている車両ではなく,JR西日本が非電化区間を検査するために保有しているものが,たまに四国に入ってくるので,徳島で出会えるチャンスは超レア(徳島県民の多くの方は,目にしても何も思わないと思いますが‥)で,イエロードクター以上だと思います。私は時期的にそろそろ来る頃かなと思っていたところ,昼間に市教委へ出かけた帰り,徳島駅のヤード(車両基地)に入って行く車両を偶然発見したので,夜遅くワクワクしながら(!)徳島駅のヤードがよく見える所へ出かけて行きました。(よほど校長はヒマなんやなぁ〈笑〉,という感想はごもっともとして・・,ちなみにマニア(?)が1名,撮影に来ていました)というような,どうでもいい話に長々おつきあいいただきありがとうございます。この幸せの車両(!)が私たちに幸せを運んでくれて,今の状況が1日も早く落ち着くことを願いたいものです。
 いよいよ,来週から本当に短かった夏休みを終え,平常授業が再開します。感染予防はもちろんですが,この残暑の中で熱中症対策も重要です。また,天候の変化も激しく,下段の写真はつい3日前の1日の天気の変化です。短時間でしたが夕方の雨はまさにゲリラ豪雨で,右下の戸井からあふれる雨水の噴き出し方でその状況がおわかりいただけるかと思います。ちなみに,夕方校長室で私のアマチュア無線機で聞いた8エリア(北海道)の中標津在住の方のお話では,今日の最高気温は18度だったとか。気象条件の違いに驚くと共に,今後の気温の変化や大雨にいかに対応していくか考えさせられました。本当に安心・安全で,そして子供たちにとって温かい記憶として残る学校生活が送れるよう,気持ちを引き締め努力していこうと自分に誓った,75回目の終戦記念日でした。



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