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本校が位置する徳島市を含む四国地方は,全国で最も早く(2月13日)『春一番』が吹いた,と全国ニュースで報道されておりました。立春を過ぎてから,少し冬らしい気温になりかけていましたが,先日(2月12日)は5月上旬並みの気温ということで,本当に冬らしさを感じないままに春になってしまうのでは,という感じの日々です。無いものねだりというか,本当に煩悩の塊のような私はつくづく自分が我儘だなと昨今の気候からも思い知らされております。というのも,毎年この時季は「寒い寒い」を連発し,外に出るのを億劫がっておりました。そのくせその半年前までは「暑い暑い,こんな暑さじゃやっとれんわー」と嘆いていた自分。こんな私でも毎年のルーティンとわかっていながら,暑い時や寒い時は,半年前を思い出せとか,これこそ四季の移り変わりが実感できる国に生きてる幸せだよなぁ,等と若い頃は子供の前で,暑ささ寒さを享受できる喜びを語っていたものでしたが……。
つくづく自分の了見の狭さを痛感しているわけですが,暑い時季に暑すぎる,寒い時季に寒すぎるという以上に,反対の現象,すなわち寒い時季に今年の様に暖かすぎる(まさに度を越えて)のは,寒いより暖かい方が良かったはずなのに,このような日々が続くと,今の中学生がこの国を,そして世界を牽引していく将来がとても気になります。「Society 5.0」の超スマート社会で自動運転の実現は想定されてはいても,気象状況のコントロールは想定されてはいないようですし‥‥。
異常な暖かさはメリットもあり,寒いと猛烈に流行るインフルエンザが,今年はこの気温のせいからか流行っていません。本校でも今までの罹患者が全校で10人程度と,受験シーズンを迎えてホッとしていましたら,連日新型ウィルスのニュースで,店頭からマスクも無くなるなど日を追って大きな影響が出ています。新年号の元で迎える初めての年度末は,「令和」の由来からは程遠いイメージの日々となっています。
これから,学校現場は卒業式を迎え,そして在校生は進級し,新入生を迎える入学式もやってきます。本当に人生の節目を素晴らしい思い出と共に締めくくり,そして新たなスタートがしっかりきれるように,年度末に向けてラストスパートの時期に入っております。誰もがいい気持ちで今年度を締めくくれるよう,それに向けて我々は全力で支援をしていきます。
そういう状況のなかで子供たちを見ていてつくづく思うのは,当たり前なのですが,誰しもそれぞれの人生において,嬉しい事,楽しい事ばかりが続くわけでは無いということです。辛い事やくじけそうな事があった時に,それらをどれだけ自分の今後の人生の肥やしにできるかが重要なのですが,10年余りの人生経験しかない子供たちには,教職員とともに保護者の十分な支えが必要です。十分な,と言っても,多感な年頃の中学生には,親としての距離感も重要です。つかず離れずの距離感は,子供にとって最も安心な状況だと思います。私も経験がありますが,いつまでも小学校低学年のままでいるような,(あの頃のままいて欲しいという願望もあいまって)錯覚をするときがあります。これまた当たり前のことですが,どの親御さんにも御自身の中学時代がありました。もちろん,こんな私もそうです。だからこそ,時々,どんなに時代が違っていてもあの頃の自分(私のように親に反抗ばかりしていた方ばかりでは無いと思いますが)を思い出すことが,目の前のお子様の心の叫びを感じとるきっかけのひとつにでもなってもらえればと思い,毎回,懐メロちっくな歌のフレーズをここに掲載させていただいています。(私の当時の嗜好に偏りがあるのは御容赦ください。ロックやヘビメタは私の友人は大ファンでしたが,私はアコギの音色やポップスの方が好きだったもので申し訳ありません)
実は,私もこの歳になって,辛いこと,ふがいない事がここのところずっと続いていて,夜な夜な校長室で自問自答しております。人は一人では生きていけないのは当然ですが,半世紀以上生きてきた者は,今後は,今まで自分を助けてもらった多くのことに対して,恩返しをしていかなくてはならないと,偉そうな言い方ですが心からそう思うようになりました。あと何年の人生かわかりませんが,それを忘れてはいけないと,書物を読んで感動したり,音楽の歌詞に心が揺さぶられるたびに思うのですが,稚拙な言動しかできていない現実の自分とのギャップに,今さらながらもがいています。
少し,暗い話になりましたが,そんな気分の時,この季節によく聴く表題の曲は,心を和ませてくれます。(気分が落ち込んでいる時に,森田童子の「ぼくたちの失敗」を照明を落として自虐的に聴くのも好きですが…)リリースは,今から44年前,当時私は田舎の中学校(木造校舎)の1年生でした。今の時代にも時々流れることがあるので,令和の時代の中学生も耳にしたことがあるようです。「♪ 泣いてばかりいたって 幸せは来ないから 重いコート脱いで 出かけませんか ♪」… 心にしみます。明るい曲調に励まされるのですが,辛い時はそれが余計に悲しく響くこともあります。
本校のすぐ近くには,吉野川の堤防(土手)があり,毎年3月中旬頃になると,つくしを取っている人たちを多く見かけます。気分転換に,この異常な暖かさに誘われて 『はずかしげに顔をだしている つくしの子』 がいないか,見に行ってみようかと思います。(その前に,2月2日に「2-2-2」だと夜仕事をしていて,ふと気づき,入場券を買い求めに徳島駅に走っていったら西暦表示でした<笑>写真上)
吉野川の土手に春を探しに行って,3月13日に挙行される本校の卒業証書授与式での式辞のフレーズの一つでも浮かぶといいのですが‥‥。