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8ヶ月間だけの令和元年の日々も残り少なくなってきました。師走に入って朝夕はめっきり冷え込んできましたが,例年に比べれば,まだまだ日中は穏やかな徳島市内です。そこでタイトルのフレーズに続いて「♪げ~に小春日の の~どけしや~♪」と歌った文部省唱歌「冬景色」は私のこの季節に口ずさむ大好きな曲の一つです。オペラ歌手の鮫島有美子さんらが歌うLPを聴くと,レコード針の針圧を上げないと,その声量からダイナミックレンジがとても大きく,レコードプレーヤーのアームの先に取り付けたカートリッジがビビり出します。声ってある意味,すごい楽器だなぁと感心します,というような私の周りでは少数派となってしまった「オーディオファン」のマニアックな話はほどほどにしておきます。それにしても,げに(本当に)小春日(晩秋から初冬にかけての暖かくおだやかな晴れの日。冬の季語)よりな,のどけし(天候が穏やかでのどかな様子)日々ですが,この様子は例年より1ヶ月くらい遅い感じがします。これも全国に甚大な被害をもたらした台風をはじめとした,異常気象の一つで地球温暖化の影響なのかも知れません。奇しくも今夜(12月4日),いつものように夜遅く校長室でこの原稿を考えている時,テレビから「今日,日本の温暖化対策が進まないのを皮肉って,環境保全などを訴えるNGOから,日本を『化石賞』に選んだ」というニュースが飛び込んできました。経済産業大臣の「石炭火力発電所は選択肢として残していきたい」という発言がきっかけだったそうです。このことに,教育の現場に関わる私たちは,どう反応したらいいのでしょう。もちろんSDGsの取組は,新学習指導要領にも示されており,全教科を通して考えなければならない問題です。ただ,資源の乏しいこの国で生活する私たちには,原発の再稼働の問題もまだまだ解決しない中で,電力供給の方法については,まさに限られた条件の中から,最もその場に適した答えを導きだすという,正解ではなく「制約条件の中での最適解」を導き出す力が求められています。私も,令和の時代を牽引していく子供たちと共にしっかりと考え,今できることに取り組んでいきたいと思います。問題を見つけ,そこから課題を試行錯誤しながら解決していこうとする力,それを養うにはまさに,日々の学習への取組や学校生活の中での「深い学び」が求められます。新しい学習指導要領が目指している子供たちにつけたい力は,日々の生活を注視していると,本当に急務であることを実感します。私は子供たちに語れる時間もチャンスも残り少なくなっていますが,学校の中で一番時間的な余裕がある者として,無い知恵を絞りながら,子供たちより「先に生まれた(=先生)」というアドバンテージしか持ち合わせませんが,それを少しでも生かして「温故知新」の精神も伝えられたらと思います。目のまえの子供たちには,令和の日本を引っ張り,私が見ることもできないと思われる,次の年号のもとでも健やかにこの国,そして世界を形成できる大人へと育ってくれることを願っています。
さて,本校では生徒会役員が前期から後期へと交代しました。前期生徒会役員は,最後となる活動の中で,台風19号の被災地への募金活動を附属幼稚園の園児と一緒に,先月の休日に徳島駅近くの街頭で行いました。園児が中学生と一緒に行う募金活動は,本県(日赤徳島県支部)にとって初めてということで,市民の方々からも温かい支援を頂きました。その様子は,「文教速報」という,文科省はもちろん全国の国立大学や附属学校園の方々が目にする冊子のなんと,一面を飾りました。(写真上段)先輩の取組を受け継いで,新役員もしっかりと本校の活性化に向けてアイデアを出して頑張ってくれるものと期待しています。
中庭の本校のシンボルツリー的存在の桜の木の葉っぱも残すところ僅かとなりました。5月の連休の頃(写真2段目)とは大きな変化です。(写真3段目) 今までに中庭に落ちた枯葉を,掃除の時間に子供たちは懸命に集めてくれています。この木が美しいピンク色の花で満開になる数か月後,素晴らしい令和2年度がスタートできるように,すぐそこまで来ている厳冬に,ひるむことなく(!)しっかりと向かっていきたいと思います。家の中でゲームをしたり塾に通う子供の姿が主流となった昨今において,もうすっかり死語かと思っていた「子供は風の子」という言葉が思わず浮かんだ光景を最後に紹介します。私の校長室は昔の大学教授の部屋だった頃の設計だからか,1階の職員室から離れた2階にあり(それで職員も気兼ねなく仕事ができ,私が毎日最後まで残っていてもあまり迷惑をかけてないと思っているのですが‥‥単に先生方が校長室に居ついて帰らない私に慣れただけ!?)運動場側に面しています。先日の朝,9時半頃だった思うのですが,運動場から体育の授業でバスケットボールをしているのだろうというのは、言葉からわかるのですが,あまりにも楽しそうにキャーキャーと声援を送る声が聞こえるので,少し窓を開けてみると,私は窓を開けた瞬間「さっぶー!(寒い!)」と口走ったのですが,子供たち(中学2年生の女子生徒)は楽しそうに試合をし,そしてプレーしている仲間に大声援を送っているのです。(応援している方は試合している者以上に寒いと思うのですが)あまりにも楽しそうなので,グラウンドに降りて行ってその様子を撮りました。(写真下段)運動場にバスケットゴールが設置されている学校は今では稀だと思いますが,本校ではバックボードが腐って落ちないように,私が教頭時代に耐水性の高いモノに替えて,毎年点検もしています。今どきの中学生の女子が無邪気に一生懸命声を出しながら,寒さをもろともせず体を動かしている姿にちょっぴり感動するとともに,子供を指導してくれている教員,そしてここまで素直な子供たちを育てられた保護者に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
「今月は懐メロ(!)が無いんで?(無いの?)」なんて,誰も思われていないと思いますが,12月は後半,雪がちらつく時季(豪雪地帯の皆様スミマセン。こちらでは雪かきや雪下ろしという作業は無縁で,『雪』はどちらかと言うとロマンチックなイメージが強いのです)になると,それらが歌詞に散りばめられた名曲がたくさんあるので,また今月中旬以降に駄文を書かせていただく予定です。