校長室から

September 2019年9月9日





   本校は8月末(28日)で夏休みが終わっているのですが,なかなかページの更新に手が回らず,改めて自分の能力の限界を感じている次第です。しかしながら,子どもたちには,今年のキーワード「あきらめない気持ち」を事あるごとに訴えてきて,すでに,劇的なソフトボール部の逆転優勝での全国大会出場など,いろいろな場面でそれを実行してくれている生徒の姿に励まされ,勇気をもらっているので,それなりの仕事をせねばと残暑に負けず,日々老体に鞭打っているつもりです。
  9月に入り,昨年に続けてインドア(市立体育館貸し切り)での体育祭を実施しました。(写真上段)これは従来,本校の運動場が手狭なのと住宅密集地のため,市の陸上競技場を借りて実施していた体育祭が,陸上競技場の改修工事が2年ほどかかるため,使用できなくなっての苦肉の策でした。昨年は,初めてのことで,市立体育館と言えども陸上競技場に比べたらはるかにスペース的に制約があるので,どうなることかと心配したのですが,思いの外盛況でした。しかし,そんな中でも競技によっては予想外の難しさもあったので,今年はこれらの対策を十分にして,室内というメリットを最大限に生かした思い出に残る体育祭が実施できました。この日(9月5日)徳島市は未明から断続的なゲリラ豪雨に見舞われ,朝は雨はやんでいたものの,学校のグランドは水たまりだらけでした。本来なら早朝より,開催できるかどうか決断を悩むところですが,全くそんな心配もなく,残暑も空調が効いていて関係なく,限られた空間故に応援も大変盛り上がり,体育館全体に一体感が生まれました。参観の保護者からも競技がよく見えると好評でした。いつも競技場の芝生席で見ていた保護者からは,反対側の第3コーナーあたりは,誰が何してるかまるでわからない,と言われていましたので。そんな体育祭でしたが,実はその前日は,文化祭でした。3年生の各クラスはオリジナルの劇とダンスをどのクラスも制限時間の15分にピッタシ収めました。これは前日のリハーサルの段階では不安だらけだったのです。また,有志の部門もオーディションを見たときは,「こんなんで大丈夫?」と思ったチームが大半だったのに,それから一週間で,「よくここまで仕上げたなぁ」と驚くほどの完成度でした。伝統の3年生によるハレルヤ合唱(写真2段目)も立派でした。40年以上続く伝統を,今年もしっかり受け継いでくれました。文化祭と体育祭を9月の土,日でしている中学校は今でも珍しくはないと思いますが,本校は市立体育館がなかなか週末に貸し切りにできない事情と,子どもの体力的な事を考慮すれば当然,文化祭は体育祭の前に実施したいということから,水,木という平日にこれらの行事をして,翌日は金曜日の平常日課で,子どもも,そして教員も頑張りました。
  この他にもう一点,これは全国の附属学校園に共通の使命でありますが,『教育実習』がこれらの行事と同時にスタートしているので,なかなか日程の制約があるのです。私も35年前に本校で受けさせていただいた教育実習が今年も9月に入って始まっています。50名以上の実習生(写真3段目)が,毎日頑張っています。指導する先生方は(生徒も!?)大変ですが,私はこの実習期間が好きです。自分が指導してもらった先生は,当時,当然ですが今の自分より20歳近くお若かったはずです。でも当時の自分にしたら,見る授業,指導していただく内容がとにかく圧巻で,本当に雲の上の人と思える尊い存在でした。(今お会いしてもその感覚は変わりません)それに比べ,今の我々が,実習生の皆さんにそれくらいの存在に感じてもらえているのか一抹の不安があります。でも今の若者は本当に,感心するくらい真面目です。この人たちが,これからのSociety 5.0を生き抜く子供たちを育ててくれるのですから,しっかりと我々の持てる力を出しきって,支援したいと思います。つい,ジェネレーションギャップから「最近の若者は‥‥」という発言も耳にしますが,「それって,ピラミッドの中にも刻まれていたらしいよ」と言ってみんなで談笑しています。そんなことを最近しきりに感じるようになったのは,本校の昭和25年から続く校誌を,夜な夜な校長室で読んでいるため,伝統や時間の流れというものを深く感じていて,この時代の生徒,先生方がこのように当時頑張った結果,今があるんだということを強く感じるようになったからだと思っています。本校に残る一番古い卒業アルバムは昭和28年のもので,それを開けて当時の文化祭と運動会の写真を見ました。(写真4段目)運動会の方には,先日,今の子どもたちも競技した種目である,綱引きと玉入れが映っていました。文化祭の方は,ステージ上に弁論と音楽という看板が見えます。今年の文化祭もオープニングは少年の主張と,英語弁論でした。こうした伝統を伝えながら,子どもたちに,自分たちもこうして次の世代にバトンを渡していることを実感してもらいたいです。
  今回は,夏休み明けの学校行事の紹介に終始してしまいました。まだまだ,暑い日が続きますが,私は学生時代の頃からか、一年間の季節の移ろいの中で「夏の終わり」が一番好きというか、心に響くようになりました。感傷的になって、もの思いにふけるのは秋よりも,私にとってはこの時期の方が多いです。よく,どんよりした夕暮れに徳島市の北に位置する小松海岸に出かけて,砂浜を歩きました。小田和正の曲を聴きながら・・。「なんて暗い!」と思われるかと思いますが。それに比べて,この表題の曲(単なる今月を示すタイトルと思われましたか?)は,今からちょうど40年前の8月21日にリリースされました。曲はアップテンポなのですがキャンパスライフをモチーフに,歌詞は大変物悲しいです。アップテンポ故に余計に心に響き,よく聴いていたので,9月になると思い出します。この方(竹内まりや)は,つい最近(9月4日)もアルバムを出していて,私より7歳も上なのにとてもアクティブです。私はすでに,あちこち身体にガタが来ていますが,「あきらめない気持ち」を大切に,415名の生徒と30名の教職員と共に,そして51名の実習生さんを応援しながら,今月も頑張りたいと思います。(こんな駄文をここまでお読みいただいた皆様,貴重な時間を浪費させてしまってごめんなさい)



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