校長室から

Lemon 2019年1月18日





 新年が明けて、早くこのページを更新しようと思いながら、遅くなってしまいました。ここでは、毎回自分に表現力が乏しいために、素晴らしい歌の歌詞を引用させてもらってきました。それも、1970年代から1980年代という生徒の保護者の皆さんでも幼少期にあたるものが多く、校長の懐古趣味と思われているようですが、それくらい当時の歌には歌詞の持つ重みを感じました。決して最近の曲について、今の歌を知らないからと聞く耳を持っていなかったわけではないのですが、大晦日の番組で話題となった今回ページのタイトルにした曲には驚きました。その歌詞を聴いて、この27歳の若者は天才だと思いました。ファンからすれば、何を今さらと言われるかもしれませんが、日本中の注目を集めている彼が、本校のすぐ近くの県立高校を卒業しているということも相まって、急に関心をもつようになりました。      ♪ 胸に残り離れない苦しいレモンの匂い 雨が降り止むまでは帰れない  切り分けた果実の片方の様に 今でもあなたは私の光 ♪ おじさん世代としては、こんな素敵な歌詞の曲ですが、前奏無しの歌なんて、カラオケではどうやって歌うんだろう?なんてことが気になる始末です(笑)
  いつものように(!)前置きが長くなってスミマセン。昨年末より、当然とはいえ、やたら「平成最後の・・・」が耳につきます。始まりがあれば終わりがあるのが世の常とはいえ、もうすぐ平成という時代が終わってしまいます。私も御多分に漏れず昭和26年から69年間続く本校の伝統行事『揮毫式』(写真最上段)を1月8日に本年度も無事実施できたのですが、開式のあいさつの中で、やたらと「平成最後の揮毫式」と言っていたように思います。本学の学長は日頃からしきりに「発信力」の重要性を語られており、私も今年度最初の職員会で「しっかり本校の取り組みを発信することで、よき理解者、応援団を増やしていこう」と話しました。そこで、この伝統行事を広く一般の皆様にお知らせするとともに、本校の卒業生やかつて御勤務された先輩方に当時御自身が揮毫したものを見に来ていただき、後輩を激励してもらえたらという思いから、マスコミへ本行事の紹介をしていました。その甲斐もあって、当日はテレビカメラが3台も入り(写真上から2番目)当初の目標は達成できたものの、大きく映していただいた校長は頼りなく見えて、申し訳なかったです。
 本校の揮毫式は今年で69回目を迎えました。この69回という回数に何か心当たりはございませんか? 本校の揮毫式が行われた8日前、平成30年最後の夜、国営放送局から放送されていました、国民的歌番組も同じく69回でした。この番組は当初正月番組として昭和26年にラジオでスタートして、第3回を開いた年の年末に第4回を開催し、それ以来大晦日に行われています。したがって本校の昭和26年から1度も欠かさず続いてきた揮毫式(写真上から3番目、掛け軸一幅が1年分で全部で68幅)の回数とその数日前の大晦日に放映されている歌番組の回数は全く同数で、大変覚えやすいのです。
    さて、その平成最後の歌合戦は、たぶんその内容において歴史に残るのものとなったのではないでしょうか。人それぞれに最も感動した場面は違うと思いますが、この本文の最初に紹介したアーティストが出演した番組史上初の本県からの生中継は、若者のみならず本県民にとっても誇らしい出来事でした。ちなみに本校は鳴門教育大学の附属中学校ですが、JR徳島駅から徒歩20分の所に位置しております。あの中継場所となった(今やファンの間で聖地と呼ばれている)美術館(写真最下段)は鳴門教育大学から車で20分のところにあります。保護者の皆様の世代では、エンディングを盛り上げたデビュー40周年のロックバンドや、会場にサプライズ登場した大物女性シンガーに感動したのではないでしょうか。彼女が歌ったデビューアルバムに入っている「ひこうき雲」は奇しくもそれが主題歌となったアニメについて、この「校長室から」の『風立ちぬ 今は秋』のページで触れています。ちなみに彼女がこの「ひこうき雲」を作詞作曲したのは19歳の時でした。保護者の皆様よりもずっと古い時代に青春時代を過ごした私にとっては、もっとも感動したのは、彼女がステージに出てきた時に、バックで演奏していたかつての超大物アーティストを見た時でした。ここに細野さんが加われば・・などと。本当にこれに
は、彼女が全盛期に比べて、高音の伸びが無くなった声を聴いた(1954年生まれですから今もあれだけ歌えることが奇跡なんでしょうが)時のショックも吹き飛びました。
  今回の映像を見て、よく言われる「終わるのは平成でなく昭和である」ということを実感しました。昭和生まれの人たちがもっとも活躍した平成が終わるのです。したがって、平成生まれの皆さんは、まさに次の年号のもとで活躍するわけです。日本各地、そして全世界へ大きく羽ばたいてください。世界中、どこで過ごしたとしても、そこの頭上に広がる空は同じ空です。同じ空のもと、しっかり努力を続けましょう。どこまでも続く一つの空の元で共に頑張っている仲間の顔を思い浮かべながら、目標を見失うことなく、精進をつづけてください。
『 万 里 一 空 』



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