校長室から

本校の研究内容及び学校評価結果について 2014年6月10日





社会に生きてはたらく思考力・判断力・表現力の育成 

領土問題,環境問題等,複雑で解決が困難な問題が山積する21世紀の社会を生きる子供たちには,自ら思考し,判断し,他者と協働してよりよく解決できるといった思考力・判断力・表現力を確実に育みたいと考えています。学習指導要領総則には,この思考力・判断力・表現力を育むために,各教科等を貫く視点として「言語活動の充実」が大切であると示されています。実際,私たちがどのようにして考えるかと言えば,それは言語を駆使して考えるのであり,この言語活動こそが,子供たちの思考力の育成や論理の形成に役立つ知的活動であるといえます。

そこで,本校では,この5年間,思考力・判断力・表現力の育成を研究主題とし,各教科等で共通的に言及されている「言語活動の充実」に焦点を当てて研究を進めてまいりました。最終となった昨年度「5年次」においては,他教科の知識・技能や考え方を活用し,1つの事象を多面的に考えさせるといった「各教科等における取組の連携を図った指導」に取り組みました。

こうしたこれまでの研究により,「自分の考えを持ち,互いの考えを伝えあい,自らの考えや集団の考えを発展させる」言語活動が,次の4つの効果を持つことが分かってきました。

①自分の考えを持つ(自らの考えを生み出そうと努力する)

②他者に対してわかりやすく表現する(相手を意識したり,表現方法を工夫したりする)

③他者の考えを聞く(賛否や是非を意識し正確に理解する)

④他者と自分の考えを練り直す(情報同士を再構成し,新しい考えを生み出そうとする)

また,5年次の研究を検証する中で「教科の内容や取組の連携をさらに発展させ,すべての教科が『思考を促すための方法(すべ)』を用いて思考力等を育む研究を進めることで,実生活や実社会における問題を解決できる力を育成できるのではないか」という方向性が見えてきました。

そこで,5年間にわたり取り組んできた言語活動の充実に関する研究に,この「すべ」の研究を取り入れた形で,新たな研究「社会に生きてはたらく思考力・判断力・表現力の育成を目指した授業の創造」をスタートさせました。今後,この研究を十分に深めることによって,人との関わりの中で課題を解決し,社会にとって意味のある解を提案し,社会自体をよりよい方向へと変化させていくことができる「生きる力」を育んでまいります。(研究概要は次のリンクページをご覧ください。)

http://www.secsch.naruto-u.ac.jp/research.html

 なお,こうした研究が学校教育全体によい影響を与えつつあるように思います。例えば,昨年度末にご協力頂きました全保護者を対象とした学校評価アンケートにおいて「先生は授業をわかりやすくていねいに教えている」「生徒は楽しい学校生活を送っている」という回答が約95%と大変高い数値となっております。また,昨年度,全国三位以上と考えられる表彰を八つ受彰し,たびたび,新聞等で報道もされております。(学校評価報告書及び学校評価保護者アンケート結果は添付ファイルを参照してください。)

 

 こうした成果は,学校教育だけで得ることができるものではございません。むしろ,家庭教育のおかげであると考えております。その理由は,ご家庭における温かい会話や挨拶,十分な睡眠や食事,主体的な学びや読書といった基本的な生活習慣の確立が学校教育の成否に直結しており,本校においてはこのような家庭教育が十分に確立されているからこそ,高い教育レベルを維持できていると確信しているからです。つきましては,今後も引き続き,家庭教育の充実と学校教育への温かいご支援とご協力を賜りますよう切にお願いいたします。



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