そだち「修学旅行特集号」において,生徒に向けて発信した記事より
生徒のみなさんは,体育祭,文化祭,宿泊活動,修学旅行を心待ちにし,友だちとともに大いに楽しむことができたと思います。ですから,普段,学習している国語等の教科とは違って,「勉強している」という実感があまりないのではないでしょうか。実は,こうした活動等も,国語等の教科と同様に,学校において指導すべき内容として位置づけられ,文部科学省「学習指導要領」に「特別活動(学校行事)」として,次のとおり示されています。
(1)健康安全・体育的行事【体育祭が該当】
心身の健全な発達や健康の保持増進などについての理解を深め,安全な行動や規律ある集団行動の体得,運動に親しむ態度の育成,責任感や連帯感の涵養,体力の向上などに資するような活動を行うこと。
(2)文化的行事【文化祭が該当】
平素の学習活動の成果を発表し,その向上の意欲を一層高めたり,文化や芸術に親しんだりするような活動を行うこと。
(3) 旅行・集団宿泊的行事【宿泊活動及び修学旅行が該当】
平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。
それでは,この内容に照らして,体育祭,文化祭,宿泊活動,修学旅行を考えてみましょう。
体育祭では,騎馬戦等,激しい競技も取り入れている中,「安全な行動や規律ある集団行動」がきちんとできたと思います。また,クラス全体が一丸となって本気で全力を出し切って競技できたことも「責任感や連帯感の涵養」という意味において実にすばらしかったですね。
文化祭では,ハレルヤ合唱,吹奏楽,弁論,劇,作品展示等,参加者全員が感動するすばらしい学習発表となりました。まさに,附属中生の「平素の学習活動」のレベルの高さを証明してくれました。以前から伝統となっている「文化祭を楽しむ校風(意欲向上)」が一段と高まりましたね。
宿泊活動及び修学旅行ですが,私が宿泊活動に参加できなかったことと,修学旅行特集号ということから,修学旅行について詳しく述べたいと思います。
本校の修学旅行は,前述した「旅行・集団宿泊的行事」の内容を十分に満たす,すばらしいものでした。具体例としては「集合したときの態度,服装等に乱れがないなど,規律ある集団行動ができたこと」「観劇や施設訪問を通して主体的に文化に親しめたこと」「都会の雑踏の中,公衆道徳を守れたこと」等を挙げることができます。
このように,特別活動として十分な学習ができたわけですが,実は本校の修学旅行は,それ以上の内容を目指しており,生徒のみなさんはそれを成し遂げたと考えています。
それは,自ら課題を見つけ,考え,判断し,解決を目指して行動できることであり,ジャンル別自由研修がそれを意図して計画されているのです。
生徒のみなさんは,出発前に何を学びたいのかをはっきりさせた上で,適切な施設を決定し,必要があれば,その施設への訪問依頼を自分たちで行っています。また,決められた時間に訪問できるよう交通手段も考慮できていました。さらに,オープンスクールにおいて学習内容を多くの人に啓発することもできましたね。
このように,主体的に計画・実践できる力は,様々な問題解決が迫られるこれからの社会を生きるために欠かせない力であり,この経験が他の様々な分野で役立つことと確信しています。
これからも修学旅行で体得したこうした力を,学校生活はもとより様々な場面で活用し,さらなる伸長を図ってください。