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人が生きていく上では、支えが必要である。けれども一方では、独りでも生きていく覚悟もなくてはならない。支えてもらおうとするのではなく、できるならば誰かの支えでありたい。誰かを支えながら生きていくことが、人間にとっては非常に大切なのではないだろうか。
中学生である皆さんは、まず無条件にこの「誰かを支える力」を備えていると言っても過言ではない。中学生の何が他の人を支えているかと言えば、それは皆さんの持っている「無限の可能性」である。中学生が、元気に学舎に通う姿、それはもうそれだけで家族の生きる力、地域の人々の活力そのものとなる。
私たちの学校は、徳島市の渭北地区にある。室町時代から徳島市の城山周辺を「渭津」(いつ)、城山を「渭山」(いのやま)と呼んでおり、渭北という地名は渭津の北側にあることに由来している。また、ここには、徳島藩主蜂須賀家の墓所のある興源寺や新四国曼荼羅霊場77番札所萬福寺など歴史的観光地がある。
さらに、地区内を吉野川、助任川、大岡川、興源寺川などが入り乱れるように流れ、ひょうたん島クルーズで知られているように、眉山を仰ぎつつ、徳島市の自然をたっぷりと味わえるのが私たちのホームタウン「中吉野町」である。 この歴史と自然に恵まれた環境でじっくりと中学校三年間を過ごすことの意義は大きい。私たちの附中は、まさしくこの渭北の地に支えられているのだ。それ故、地域の方々に道を譲ること、あいさつは欠かさないようにしたい。
宿泊体験活動から、修学旅行から、校外学習からの帰り道、バスが田宮街道に入ったとき皆さんは、どんなことを考えただろうか。
マイホームタウン・中吉野、朝な夕な仰ぎ見る眉山が私たちを励ましてくれるように、私たちもこの中吉野町に元気いっぱいの活力を届けよう。「私の中学校生活は、何より楽しく活気に満ちた附中の一員であったこと、そして、通学路で出会う街の人々との交流の中にあった」と、振り返ることのできる日がやがて訪れるだろう。 谷木 由利