教科 | 探究的な学習の過程 |
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国語科 |
①【学習の見通し】 日常生活や教材から、言語的・読解的な問いを立てたり、課題解決のために学習の見通しをもったりする。 ②【整理】 既習内容と関連付けながら、教材や関連する資料から得た情報を整理する。 ③【表現】 他者と意見を交わしたり、自分の考えを練り直したりしながら問いに対する自らの考えを形成し、言語化して表現する。 ④【まとめ】 学習を振り返り、今後の課題を見つけたり、学習の成果をまとめたりする。 |
社会科 |
①【課題の設定】 身近な地域にみられる社会的事象から課題を見いだし、仮説を立てたり、課題解決の見通しを立てたりする。 ②【情報の収集】 課題解決に必要な資(史)料を収集する中で選択する。 ③【整理・分析】 資(史)料から取捨選択した情報を既有知識や経験と関連付け、社会的背景や因果関係を捉える。 ④【まとめ・表現】 よりよい社会の実現を視野に、捉えた社会的背景や認識、因果関係を再考・吟味し、その結果を記述したり成果物に表したりする。 |
数学科 |
①【問題発見】 日常生活や社会、数学の事象を数理的に捉え、問題を見いだす。 ②【方針】 既習内容を関連付けながら、問題解決に向けて、方針を立てる。 ③【解決】 方針に基づいて、数学的に推論したり、 表現・処理したりしながら、問題を解決する。 ④【まとめ】 問題解決の過程や結果を振り返り、統合的・発展的に考察したり、他の事象に活用したりする。 |
理科 |
①【課題の設定】 自然事象に対して得た気付きから、課題を設定する。 ②【仮説の設定・計画】 課題解決に向けて仮説を立て、仮説の検証に向けて、方法や実験計画について考える。 ③【検証・考察・推論】 実験計画にそって観察・実験を実施し、得た結果を処理し、考察・推論を行う。 ④【まとめ・表現】 考察した内容から結論を発表したり、レポートにまとめたりするなどして表現し、伝達する。 |
音楽科 |
①【出合い・課題設定】 生活や社会の中の音や音楽との出合いから、知覚・感受したことをもとに課題を設定する。 ②【アナリーゼ(楽曲分析)】 曲想と音楽の構造や背景などとの関わり及び音楽の多様性について理解する。 ③【追求】 試行錯誤しながら音楽表現を工夫したり、繰り返し曲を聴きながら特徴やよさなどを捉えたりする。 ④【表現と価値の創出】 思いや意図をもって音楽表現したり、よさや美しさなどを味わって聴いたりし、新たな価値を創出する。 |
美術科 |
①【課題の設定】 感じ取ったことや考えたこと、目的や条件などを基に、主題を生み出し、課題を設定する。 ②【情報の収集】 様々な技能を応用したり、工夫を繰り返したりして、創造的に表現し、情報を収集する。 ③【整理・分析】 収集した情報を整理・分析して思考する。 ④【まとめ・表現】 気付きや発見、自分の考えなどをまとめ、判断し表現する。 |
保健体育科 |
①【課題発見】 〈保健分野〉健康・安全について、個人生活の中から自他の課題を発見する。 〈体育分野〉運動における競争や協働の経験から、 自己や仲間の課題を発見する。 ②【方針】 課題解決に向けて、必要な知識や技能を身に付け、解決方法を考える。 ③【実践】 習得した知識及び技能を活用し、解決方法を実践する。 ④【振り返り・改善】 自己や仲間が思考し、判断したことを言葉や文章などで表したり、他者に分かりやすく伝えたりし、合理的な解決に向けて運動や個人生活の取り組み方を工夫する。 |
技術・家庭科 (技術分野) |
①【課題の設定】 生活や社会の中から技術分野の内容を利用して解決できる問題を見いだし、課題を設定する。 ②【構想・計画】 設定した課題の解決策を構想し、計画する。 ③【実践・改善】 計画にそって実践し、その結果について社会からの要求、安全性、環境負荷や経済性などに着目して改善する。 ④【評価・活用】 実践の成果を評価することで、技術についての概念の理解を深め、よりよい生活や持続可能な社会の構築に向けての方策を検討する。 |
技術・家庭科 (家庭分野) |
①【課題の設定】 既習の知識及び技能や生活経験をもとに生活を見つめ、家族・家庭や地域における生活の中から問題を見いだし、解決すべき課題を設定する。 ②【解決方法の検討と計画】 生活に関わる知識及び技能を習得し、解決方法を検討する。生活課題について多角的にとらえ、解決の見通しをもち、計画を立てる。 ③【課題解決に向けた実践活動】 生活に関わる知識及び技能を活用して、調理・製作などの実習や、調査、交流活動などを行う。 ④【実践活動の評価・改善】 課題の解決に向けて実践した結果を評価・改善する。また、計画や実践について評価・改善する際に、考察したことを理論的に表現する。 |
英語科 |
①【課題の設定】 自分の考えや気持ち、その理由などを伝えるために、関心のある事柄や体験したこと、日常的な話題、社会的な話題、海外の生活・文化に関して、聞いたり読んだりしたことから把握した内容について、相手(聞き手や読み手)に配慮しながら、課題を設定し、学習計画を立てることで見通しをもつ。 ②【情報の収集】 設定した課題を解決するために必要な情報を収集する。 ③【整理・分析】 聞き手や読み手に配慮しながら、収集した情報を分類したり、取捨選択したりすることで必要な情報や自分の考えを整理する。 ④【まとめ・表現】 考えたことや感じたこと、その理由などを、適切な語句や文を用いて相手意識をもって論理的に表現する。 |
※①~④の過程を経る、又は①~④の過程を経ることを複数回繰り返す。それらの学びの中で、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、 情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう深い学びを実現する。これらのことから、各教科が目指す資質・能力をよりよく育成できるとともに、物事を探究しようとする態度を育成することができる。加えて、物事を探究するための方法知を習得することができる。そのような生徒は、様々な学習や日常生活、社会の場面で、自ら進んで探究的に学んでいくことができると考える。