校長室から

♪ 命はひとつ 人生は1回 だから命をすてないようにね ♪





 緊急事態宣言が,全国に出され,まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大は治まりそうにありません。本県(徳島)は感染者数こそ,今は全国的に見て5名(4月22日現在)と少ないものの,兵庫県,大阪府に隣接しており,予断を許しません。むしろ感染が広まっている地域より,県民全体の危機感が,私も含めてまだまだ足りないのではないかと思います。テレビでは第一線で治療にあたる専門医が「この状況でも,外に出るとか仕事に行くという感覚が信じられない」とまでおっしゃっています。私も学校の責任者として,出勤する先生を大幅に減らさなくてはと思いながら,声をかけるだけで,先生方は熱心に朝からそれぞれの仕事をしています。新しい子供たちとの出会いが始まろうとしたところでの休校措置になったため,遅れを取り戻し,いいスタートが切れるように,また,年間行事予定を変更せざるを得なくなったために,それらを少しでも子供たちにとって,いい方法で行うための手立てを,第2,第3案まで検討していると,毎日すぐに時間は過ぎてしまいます。
  それぞれの家庭に電話をし,担任が子供たちの声を聞いていますが,子供も我々も一日も早い再開を待ちわびています。特に1年生は,入学式の翌日(本校は10日)から休校となったため,中学校生活への夢と希望に満ちた想いが,今もずっと持続しているか心配です。少しでも中学校生活への期待を後押しするために,この本校ホームページに部活動の紹介を全ての部がわかりやすく掲載しました。また,入学式の式辞でも述べましたが,本校のシンボルツリーでもある中庭の桜が,今年の暖冬にも関わらず,奇跡的に満開(写真上段)で入学生を迎えることができた(よく散らずに持ちこたえた)と思ったら,休校になって,子供たちの声が校内から消えると共に,きれいに散ってしまいました(写真2段目)。ですから,今,毎日を家庭で過ごしている本校の生徒が,満開でその美しさに圧倒された中庭の桜を次に目にする時は,緑の若葉が眩しいばかりに茂った状態になっていることでしょう。子供たちには,その桜の木から,しっかりとエネルギーを感じてもらい,今の世の中の雰囲気を払拭するくらいの躍動感と力強さを備えて,再スタートを切ってもらいたいです。先生方も来たるべき子供たちに会える日を楽しみに,全教職員で毎日午後1時半から20分程度,中庭や校門通り等の外掃除をしています(写真3段目)。そして,しばらく手つかずだった場所の片づけも手分けして,力を合わせてやっています。その一つとして,先日かつて宿直室にも使われていた和室の片づけを2年生の先生方が中心になって行いました。この際,ということで,8畳ある畳も35年ぶりに新調することにしました。なぜ,35年ぶりとわかったのかというと,本校の沿革史に「和室の畳を張り替える」なんて項目があるわけではなく,古い畳を持ち上げて外した時,床と畳の間に新聞紙が一面に敷かれているのを目にしたからです。私の田舎の実家も子供の頃,畳を上げたら新聞紙を敷いていたのを思い出しました。その新聞紙の日付を見たら「昭和59年9月」でした。何と私が教育実習に来た年です。そして,埃だらけの新聞紙を見ていると,スポーツ欄に「マッケンローが全米テニスで優勝」という大きな記事(写真下段)が出ていました。「懐かしぃー!」って思わず声を上げると,若い女性教諭が「その人強かったんですかぁ?」。「‥‥」。保護者の皆さんは大丈夫ですか?本当にジェネレーションギャップを感じる今日この頃です。まぁ,職員室で一番私が年寄りなのですから仕方ありませんが。それにしても,GWと言えば,徳島県の中学校では選手権大会が真っ盛りで,その応援にあちこちを走り回っていたのに,今年は応援どころか,選手(生徒)も監督(教員)も自宅待機です。5連休には,早くからいろいろと計画をしていた人も多かったのではないでしょうか。
  しかしながら,新型コロナウイルスに対して恨めしい気持ちはありますが,そんな気持ちより,今最優先して考えなくてはならないことは‥‥。自分の気持ちがまだまだ,甘いことを改めて考えさせられたこと,そしてそれを優しくわからせてくれたのが,表題のフレーズです。「加川 良」,もちろんこのアーティストは知っていますが,活躍していた頃をリアルタイムで知っているわけではありません。私が学生時代お世話になり,いろいろな楽曲を教えてくれたバイト先のオーディオショップの店員さんは「君はあと10年早く生まれてたら,もっとリアルタイムにいい音楽が一杯聴けてたよ」と岡林らと共に紹介してくれたアーティストの一人でした。私は反戦や反体制をテーマにした名曲の数々は,それらが盛り上がっていた頃からは少し遅れて聴いた世代です。『教訓1』(1970年発表)これを歌った杏さんのYouTubeは,あっという間に話題になったので,すでに見た(聴いた)方も多いでしょう。https://www.youtube.com/watchv=8Oo_DaRTJWM&list=RD8Oo_DaRTJWM&start_radio=1
私がとやかく感想を言うより,その下に視聴者が書いているコメントの方が曲や杏さんへの思いが良く伝わると思いますので,是非一度見て(聴いて)みてください。私は,歌声や歌詞の素晴らしさはともかく,杏さんの隣で絵本を読んでいるお子さんに驚きました。こんな小さな子がママがすぐ近くで弾き語りをしているのに,そちらに寄ってもいかず,マイペースで絵本を探したり読んだりしています。いかに杏さんが日頃から,普通の光景として,お子さんに歌を弾き語りで歌ってあげているか。背景の本棚の本の量も含めて,子育てへの親の愛情の注ぎ方が伝わってくると同時に自分の子育てを思い出して恥ずかしくなりました。杏さんは,いろいろ報道されて御自身も大変な中で,凄い方だなぁと感動しました。杏さんは,これをYouTubeで公開したあと,instagramにつぎのメッセージを寄せています。
 「自分のことを守ることが,外に出ざるを得ない人を守ることになる。利己と利他が循環するように,一人ひとりが今,できることを  杏」

過去記事一覧

2020年度

♪ 卯(う)の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ   ♪ (2020年6月23日)

♪ 夜明けは近い よーあーけはーちかいー ♪ (2020年5月26日)

♪ つぼみをあげよう 庭のハナミズキ ♪ (2020年5月3日)

♪ 命はひとつ 人生は1回 だから命をすてないようにね ♪ (2020年4月20日)

♪ 荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと夢の舟よ進め ♪ (2020年4月10日)