校長室から

Go To ‥‥the Future   ♪ 想い出はモノクローム 色をつけてくれ ♪





   ほぼ平常の学校生活が戻ってきて1ヶ月半が過ぎました。本来ですと子供たちは夏休みを迎えているのですが、今年は平日と変わらない学校生活を送っています。そして、本来ですと東京オリンピックの開会式が行われるはずであったスポーツの日(7月24日)の祝日を含めた4連休でちょっとした夏休み気分を味わえるかなと思ったのですが、連日報道される新型コロナ感染者の「過去最多の感染者数を更新」という報道にも耳慣れてしまう状況となってしまいました。そのような中「GoToキャンペーン」がスタートしました。「正しく恐れる」ために、毎日、3局ほど報道番組を見て、そしてネットニュースからも情報収集をしているのですが、2~3カ月前の「とにかく家から出ない」が前提で世の中が動いていた頃と比べると、いろいろな場面で判断が求められます。学校生活では、子どもたちは新しい学校生活に慣れてきたものの、つい油断して3密への意識が薄らいでいないか、常にチェックが必要です。ただ、初めて経験する真夏の授業で、教員共々感染症対策と同様か、それ以上に熱中症対策に気をつけなければならないと、こちらについても体育の授業(写真上段:新しく更衣室やポンプ室ができたプールでの授業の様子とプール版ルンバこと、プール掃除ロボットです。朝まで文句も言わずに働いてプールは毎日ピッカピカ)や部活動において対策を始めています。感染拡大防止を考えれば、「GoToトラベル」で動き回る時期ではないだろうと思いますし、本県は近畿圏に隣接していながら、現在までの感染者数が少ない故に、ドッと観光客が押し寄せる事への不安も大きいです。ただ今年は、お祭りもなく(徳島が誇る阿波踊りも戦後初めて中止) 花火大会もない夏って本当に寂しいですし、子どもたちは遠出もしたいと思います。何より、観光産業に関わる保護者の方々にとっては、重要な施策であるとは思います。私も今、修学旅行の行き先について、先生方と知恵を出し合っているところです。ちなみに毎年、この7月下旬には、本校からすぐ近くの徳島県を流れる一級河川である四国三郎こと、吉野川の河川敷で「吉野川フェスティバル」というお祭り(ライブや様々なイベント)が3日間開かれ、毎日最後に花火が30分間くらい打ち上げられるのですが、本校の屋上は一等席で、さえぎるものが何も無く、とても綺麗に見えます。かつて私は「椅子を並べて、東京の花火大会にある有料座席のようにして売り出しませんか?」と大学へ提案したくらいです(笑)。昨年ちょうど学校にいて、一人で屋上から眺めた時の写真です(写真2段目)。
  本校の生徒は、この4連休、徳島県ではほとんどの郡市で、中止になった総合体育大会に変わる代替試合的なものや交流試合が行われ、それをもって運動部の3年生は引退となったので、何日間かは部活動をしていた者が多かったと思いますし、3年生は連休明けが実力テストのため、どこかに行く余裕は無かったと思います。それにしても、長い休業期間を通して、ステイホームのあり方、リモートでの学習や仕事のあり方など、本当に今年はいろいろな意味で生活様式のターニングポイントになりましたした。将来「2020年」という年がどのように語られているのだろうかと、現在進行形でめまぐるしく起こっている、歴史的に初めての事柄の数々を未来に行って振り返ってみたい気分になります。私事ですが(ここに書いてることがほとんど私事で今更な言い方でスミマセン!)先週、免許の書き換えに行って来ました。全国屈指の人口が少ない県にしては、日曜日という事もあってか驚くほどの人出でした。それで更新された免許証を見てしばし、呆然としました。写真写りの悪いのは毎回の事です(笑)が、今まで次回の更新の事など考えたことは無かったのですが、「2025年(令和07年)09月06日まで有効」とクレジットされている新しい免許証をマジマジと見つめてしまいました。無事生きていれば、もう仕事もリタイヤしているでしょうし、日々何をしているのか、その頃の自分が想像できず、しばし免許センターの駐車場でボーっとしていました。「令和7年の更新時には、どんな気分でここへ来ているのかなぁ‥」と。たぶん、その次の時は、健康面以外は何も思わないと思うのです。そのためにも5年後に向けて、一日一日、体力だけでなく、メンタル面も含めて身体を大切にしたいなぁと思いました。そんなこんなで、私は、「Go To Travel」よりも、今の気分は表題のように「GO To the Future」という気分です。これは、来たるべき未来、決して遠い先でなくても、明日でも、これからやってくる真夏の季節など、少しだけ先の日々も含めて、その時に向けて、心身をリフレッシュしておこうということです。この考え方だと外出せずに、家で(校長室で!)で気分転換ができるので楽ちんです!
  毎年、本校では保護者会の広報部が「なかよしのひろば」(学校所在地の中吉野町に由来したタイトル)という広報誌を年間2回発行してくれておりまして、今年は休業が長かったにも関わらず、いつものように今月初めに発刊してくれました(写真3段目)。毎年最初の号は先生方の自己紹介が載るのですが、その中に「おうち時間の過ごし方」という問いがありました。みなさん、筋トレとか、家庭菜園、読書など、ステキな過ごし方を答えておられましたが、私は「LPレコードを聴きあさる(詳細はHPで)」と答えたのですが、おうち=校長室という構図(よほど家に居づらいという訳では‥)において、この4連休もそうなんですが、休業中のゴールデンウィークの頃から、懐かしいLPをよく聴いています。は学生時代にバイト代をつぎ込んで購入した300枚余りがまだ残っています。校長室には、以前このコーナーでご説明しましたように蓄音機と、CDが鳴らせる環境があるのですが、新たに小型のレコードプレーヤーをオークションで見つけて導入しました。私と同年代の方にはわかっていただけると思うのですが、私が中学生から高校生の頃、「コンサイスコンポ」という名前でLPジャケットサイズのレコードプレーヤーが発売され、当時は高嶺の花で垂涎の眼差しで見ていました。このプレーヤーは技術の教員の私が惹かれるブランド名「テクニクス」の名の元、リニアトラッキングアームという特殊なアームの構造で、水平で無くても斜めでも、縦に置いても動くので校長室の限られたスペースが有効に使えます。そして、そのレコードプレーヤーと共に技術室で廃材をもらって、LPレコードのディスプレイスタンド(レール)を丸ノコ盤で加工して製作し、校長室の本棚の扉の下に取り付けました(写真下段)。定期的にジャケットを替えるので、殺風景な校長室(!)に少し潤いが感じられるようになったかな、と思っているのは私だけですが‥。この本棚の上には、以前ご説明しました、N700系10両編成のNゲージ模型が時々往復運転をして走っています。きれいな絵画が飾られている校長室が一般的かと思うのですが、定期的にLPジャケットのディスプレイを変えて、校長室っぽく(!?)しています(笑)。ちなみにこの写真に写っているLPは、「大滝詠一:A LONG VACATION」「イーグルス:HOTEL Calfornia」その奧は‥。引退から40年が経ち、つい最近サブスク(サブスクリプション)が解禁となり、一定料金で彼女の600曲以上の曲を聴くことができるようになったようです。先月息子さんが結婚されたというニュースを聞いて、自分が歳をとったことをつくづく実感しています。それにしても、10代の彼女の歌声のレベルは今聴いても本当にすごいです。あとの2枚も本校の保護者様の世代には古すぎるかと思いますが、「HOTEL~(1977年)」は以前このコーナーで書かせていただきました、高校時代にレコードがすり切れるほど聴いた1枚です。そして「A  LONG~(1982年)」はまさに、「Go To トラベル」期間中に外出はできなくても、『夏』の気分に浸れる1枚です。サザンや陽水、そして「♫夏・夏・夏・夏ココーナーツ♫」なんて曲も休日には校長室に流れて、夏気分に浸っています。こんなことばかり書くと、校長室で遊んでばかりいると思われそうですが(半分以上は当たっています!)が、連休中は雨の合間をぬって「Go To Garden」のごとく、本校の中庭の草刈をしています(笑)。 

   最後に、本来ですとオリンピックの開会式があるはずだった7月24日に、あの水泳選手の池江璃花子選手が国立競技場から世界へ向けてメッセージを発信されました。全文が新聞にも出ていたので多くの方が読まれたと思いますが、その内容の素晴らしさに私は感動しました。このような素晴らしいメッセージを是非子どもたちにも、琴線に触れるような形で届けたいと思いました。何かと暗い話題が多くなりがちな昨今ですが、私にとっては、このような日々のチョットした感動の積み重ねが、自分の「モノクロームの想い出」色をつけることができ、それによって元気が保てるような気がしています。池江さんのメッセージの後半の一部を抜粋させていただきます。

 
『・・・(略)・・・TOKYO2020。今日、ここから始まる1年を単なる1年の延期ではなく、「プラス1」と考える。それはとても、未来思考で前向きな考え方だと思いました。もちろん、世の中がこんな大変な時期に、スポーツの話をすること自体、否定的な声があることもよくわかります。ただ、一方で思うのは、逆境からはい上がっていく時には、どうしても、希望の力が必要だということです。希望が、遠くに輝いているからこそ、どんなにつらくても、前を向いて頑張れる。・・・(略)・・・競泳選手 池江璃花子』
 

過去記事一覧

2020年度

Go To ‥‥the Future   ♪ 想い出はモノクローム 色をつけてくれ ♪ (2020年7月25日)

♪ 卯(う)の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ   ♪ (2020年6月23日)

♪ 夜明けは近い よーあーけはーちかいー ♪ (2020年5月26日)

♪ つぼみをあげよう 庭のハナミズキ ♪ (2020年5月3日)

♪ 命はひとつ 人生は1回 だから命をすてないようにね ♪ (2020年4月20日)

♪ 荒れた青春の海は厳しいけれど 明日の岸辺へと夢の舟よ進め ♪ (2020年4月10日)