校長室から

ちいさい秋 ちいさい秋  見ーつけ‥‥たい







  四国方面への直撃は免れそうですが,日本列島に大きな影響を及ぼしそうな台風19号が明日には接近しようとする今日,10月11日,本校は令和元年度の前期終業式を迎えました。数日前から,朝夕は肌寒いくらい秋の気配が漂ってきましたが,まだまだ昼間は汗ばむほどの暑さで,そのうえ超大型台風の接近。表題にあるような「小さい秋を見つける」ような季節感をなかなか味わえない今日この頃です。今回はいつものように,終業式での生徒に話した私のつたない校長講話の内容です。本校の生徒は,生徒会長はもちろんのこと,各委員会の委員長が,就任のときに話す挨拶にしても,みんな原稿をもたず,顔を上げて話します。私も子供たちに習って(!)入学式と卒業式の式辞以外は,子どもたちの顔を見ながら,原稿を覚えて話をするようにしているのですが,この程度の内容がなかなか覚えられません。「歳のせいだからしょうがない」とか「記憶力が衰えない,素晴らしいノーベル賞に値するような薬はできないかなぁ」等と,責任転嫁したり,人任せにするのではなく,しっかり「脳トレ」をしなくてはならない,とわかってはいるのですが‥‥。「よし,それなら後期から頑張ろう!」そうではなくて,「今からでしょ!」なんて子供に諭していることが,そのまま自分に当てはまってしまいます。すなわち,「責任転嫁しない」「自分のことを棚に上げて問題をすり替えない」「頑張る気があるなら,次からではなく,今から始めよ」今まで生徒に話してきたことがそのまま,自分に当てはまっています。このような実態があれば,生徒に接する際,上から目線でなく,子ども目線で考えるのは当たり前なのです。頼りない校長ですが,自分を律しつつ,秋休み中,2泊3日の宿泊活動(島根県三瓶青少年交流の家)に5回目の団長として参加しながら,大自然のもとで,小さい秋を探しながら,前期半年間を振り返り,後期に備えたいと思います。それにしても,明日,日本に上陸しそうな台風は本当に甚大な被害が起こりそうで心配です。本校も教職員が協力して台風対策をしましたが,何が起こるかわかりません。明日も1日,校長室で状況を見守るつもりです。台風が無事に日本列島から去って,♪ 風立ちぬ~いーまーはあき~ ♪と,早く口ずさんでみたいものです。

※この度の台風19号で、東日本を中心に甚大な被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。  本校でも生徒会を中心に後期が始まりましたら、義援金の募集等,自分たちでできることを考え,行動をを始めたいと思っております。被災地の皆様の一日も早い復旧をお祈りいたします。

 

【終業式での話】

  早いもので,今日で令和元年度の前期が終了します。1年生は新入生として,入学式の後,この体育館で2,3年生の先輩方から紙吹雪で迎えれてから,もう半年が過ぎました。3年生は,この半年間に中学生最後の総体も文化祭も体育祭もそして先週,校外学習も無事終わりました。2年生は,4月に後輩ができたと思っていたら,もう,部活動でも,学校生活でも附属中学校を牽引していく立場になりました。あっという間の半年間に多くのことがありましたが,皆さんは,それぞれの場面で自分の持ち味を出してよくがんばってくれたと思います。この後,通知表をもらいますが,そこに書かれている皆さん一人一人の所見を読ませてもらいましたが,担任の先生は,みなさんのことをとてもよく見てくれているな,ということが短い文章ではありますが,とてもよくわかりました。皆さんもじっくり読んで,担任の先生が書いてくれている皆さんの良いところを,自信をもって一層伸ばすと共に,その良さを生かして,課題の克服にも努められるよう,後期からの学校生活の参考にしてください。
  さて,今年は,挑戦するだけでなく,挑戦して,うまくいかなかったとき,失敗したときに,その過程をしっかり振り返ることで,改善点を見つけ,再度,取り組んでみることで,「あきらめない気持ち」を大切にしていきましょう,というお話を4月からしてきましたが,半年間振り返ってみてどうでしたか。
  今,ワールドカップラグビーで,日本チームは毎試合,日本中に感動を与えてくれています。皆さんもライブで見たりニュース映像で見たことと思いますが,詳しくルールを知らなくても,ノーサイドの瞬間まであきらめず攻め続ける姿勢,そのひたむきさは,画面を通してでも十分に伝わってきます。
  また、2日前にはリチウムイオン電池を開発した吉野彰先生がノーベル化学賞を受賞するという素晴らしいニュースが飛び込んできました。その吉野先生もリチウムイオン電池の開発にあたって、よりよい素材を求めて、失敗の連続だったようですが、それでもあきらめずに実験を続けたこと,そしてそれを支えてくれた多くの方々のおかげで受賞できたとおっしゃっていました。皆さんも、日々の身近なこと、たとえば、苦手教科の克服がなかなかできなかったり,友達とのコミュニケーションがうまくいかないといったことがあった時,「もういいや」って,すぐにあきらめるのではなく,何故うまくいかなかったのかを冷静に振り返って,それを見直して、再度トライすることがとっても大切だと思います。その積み重ねが,「少々のことであきらめない自分」に成長させてくれるでしょうし,それが身につくと将来,きっと皆さんをいろいろな場面で,後押ししてくれる力になると思います。
  私自身,大好きな附属中学校に昨年帰ってくることができて,通算13年目を附属中学校で過ごさせてもらっていますが,「校長先生」と呼ばれる立場になっても,毎日,うまくいかないことばかりです。「しょうがない,もういいわ!」ってあきらめるのは一瞬ですみますが,もう少しやり方は無いか,いろいろな人にアドバイスも求めながら,この歳になっても簡単にあきらめず,日々もがいています。すぐにあきらめたのでは,自分はともかく,生徒の皆さんや先生方にも迷惑をかけてしまうことにもなります。今玄関黒板に書かれている文章にありますが,皆さんが歩む人生は決して一人では切り開くことはできません。あきらめない気持ちが備わることは,これから皆さんを応援してくれる周りの人にもいい影響を与えることになります。多くの皆さんが,ほんの一か月前に文化祭や体育祭で感じた,あの達成感や充実感を得るためにも,これからも,いろいろな分野で,たとえ失敗したとしても,繰り返し挑戦し続けていってもらいたいです。 
   明日から,一週間あまりの秋休みに入ります。この間,1年生は宿泊活動,2年生は修学旅行という素晴らしい体験をします。そして3年生は第1回基礎学を終え,いよいよ本格的な受験勉強が控えています。皆さん,一人一人が,後期に向けてのいい充電期間となる充実した秋休みになることを願っています。
 そして,玄関黒板の最後に書かれているように「本当に出会えて良かった」と心から言われるような人を目指して,10月23日の始業式にこの場所で,また元気にお会いしましょう。    
                                                              

 

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