校長室から

♪ 夜明けは近い よーあーけはーちかいー ♪







  長かった休校措置もようやく終わり,本校でもようやく学校再開の日(5月25日)を迎えました。徳島県下の中学校の中には,1週間以上前から再開しているところもありますが,徳島市内在中の生徒の割合が多い本校としては,徳島市教委の方向性に今回の休校措置も概ね合わせるように設置者の大学からの指示もあり,徳島市内の公立学校と同日の再開となりました。これは,ゴールデンウィークの期間を5月10日までと捉えて,それから2週間おいての再開ということです。再開と言いましても,これも誰もが初めての経験となる分散登校という形で,午前中3時間,午後3時間にクラスを2分割しての登校となり,教室には半分の生徒しか座っていません。(写真上段) 変則的な再開とはなりましたが,久しぶりの登校で,子供も教師も喜びでいっぱいです。嬉しさのあまり友達同士,つい近付いて積もる話を一杯したいところですが,近付きすぎないように,そして入念な手洗いや消毒,マスクの着用など,「新しい学校生活」に1日も早く慣れなければなりません。このことは子供だけではなく,教師も同様です。 子供に会える喜びはもちろんですが,遅れている授業を早く取り返さなければならないという焦り,そして何より,校内で感染があってはならないという緊張感等,様々な思いで一杯です。分散登校の2週間は,6月8日からの平常日課での再開に向けた準備期間でもあります。「3密」を避けることはもちろんのこと,毎朝の検温や教室に入る前の手洗い(写真2段目),昼食前や放課後の机の消毒等,基本的なところは「きちんと」押さえて,新しい学校生活のルーティーンを模索しながらも確立できる2週間にしたいと思っています。この「きちんとする」というのは,ありふれた曖昧な表現に聞こえるかもわかりませんが,これは4月8日の始業式(モニターを通して音声だけでしたが)で,私が,「当たり前のことが当たり前にできる,要するにきめられたことが『きちんとできる』附中生になってください。これを自分に言い聞かせて,習慣付けば,自分を大きく成長させてくれます。」と話したのですが,1ヶ月半以上も前に話して,その後学校生活が送れていない子供たちの記憶には,ほぼ残っていないと思うのでまずは私自身,「きちんと」実行せねばと思っています。
  子供たちは,3月から続いた休校措置で家にいることには慣れたものの,ストレスがたまり不安な日々を過ごしてきたことと思います。3年生にとっては,最後となる部活動の公式戦や各種コンクールが軒並み中止になってしまったことで,目標を失ってしまい,喪失感にさいなまれている者も多いのではないかと心配です。もちろん,入試や実力テストに向けて教科の進度を心配している生徒もいるでしょうから,教科指導においてどこまでペースアップするべきか教員も悩みながら年間計画を練り直しています。当然,文科省の方向性を受けて,県教委からは,全県が平常授業になるまでには,今後の進度についてそれなりの指標を示してくれることとは思いますが,3年生にとっては積み残せるものはなく,いかにペース配分を考えて進むかが課題になってくると思います。いろいろと問題山積ではありますが,我々は何よりも,子供たち一人ひとりをよく観察し,2者面談も取り入れながら,授業のペースについてこれていない生徒や,長期の休みで勉強のペースが乱れて従来の生活が取り戻せていない者はいないか,丁寧に見ていくことを第一に掲げて,この平常日課を無事スタートさせるための準備期間を大事にしたいと思っています。本校の担任は,しんどい思いしている子が一人もいない,笑顔溢れる学級づくりを1日も早くしたい,と願う者ばかりで,そのためには分散登校になる関係で,この2週間は授業時数が普段の2倍(各クラスの授業を2回するので)になるものの,そんな負担感より子供への思いと授業づくりを何よりも優先して,今までずっと準備をしてきました。私はと言えば,中庭の草刈り以外に校長室で何か役立てそうなものはないかと,夜静かになってから(!)試作品をいろいろ作ってきました。(ほとんどボツですが)その中で,少しマシな作品として,「昼食用教師シールド」なるものができました。教室での昼食時,当面の間,子供は友達と机を合わせることもできず,全員前を向いてお弁当(本校は給食はありません)を食べます(このスタイルは全国の小中高,どこも同じだと思います)が,だからと言って,担任が黒板の方を向いて食べる訳にはいかないので,生徒の方を向いて食べる際,教卓におけるシールドを水道パイプをフレームにして作りました。(写真3段目)フレームの水道パイプの値段は300円くらいです。技術の先生なら(他教科の先生でも)すぐ作れると思います。軽量で私は気に入っていますが,置き場所や使用後の消毒等,使いにくいところもあって多分受け入れられないでしょう。(笑) そんなこんなで迎えた授業再開ですが,当たり前なのですが,やはり学校は子供がいてこそ,その役割を果たしますし,子供の声が3カ月も響かず,なんとなく輝きが無いように見えた校舎や運動場も,やっと息を吹き返してくれるのかなと思っています。
  そこで,表題の曲です。「友よ」というフォークの神様と言われたシンガーソングライターの名曲ですが,この曲は学生運動が最も盛んな時代,1968年のリリースで,もちろん私がリアルタイムで聴いたわけではなく,この岡林信康に心酔したのは学生時代でした。これは反体制であったり,ベトナム戦争への反戦の思いを込めた曲ですが,今の時代,とても古い曲(ネットで「友よ」と検索するとまず出てくるのは,関ジャニ∞の曲ばかりで驚きました。もちろん,私はこちらの曲は知りません!)ですが,このフレーズが,今の世の中の状況を語っているように聞こえてしまいます。 もちろん,「終息」では無く「収束」に向かっている状況であるということを十分自覚して、油断せず可能な限りの感染予防対策に努める覚悟です。ところで,このフォークの神様の名曲を,私は若いころ人権教育の授業で活用したことがあります。(「チューリップのアップリケ」など‥) そして,以前少し話題にしたことがあり,私が好きなのを知ってか,本学の阿形教授がこの人のベスト盤のCDを貸してくださいました。阿形先生は関西のご出身でもあり,昔からの大ファンだそうです。 ちなみに,もしこのページを見てくださっている方で教育関係者の方がいらっしゃいましたら,学校で保護者向けのいじめ問題や,多感な中学生の子育てに関する講演会の講師として,阿形先生をお呼びになることをお勧めします。間違いなく全ての参加者が大変感動されて,素晴らしい講演会になること間違いなしです。いじめ問題等で,全国的に有名な先生ですから,校内研修も含めて是非ご検討されたらいかがでしょう。 それでは,学校が今日から2週間のスタート準備期間を経て,無事今まで同様の本校の日常が戻って来ることを願って,校長室のスピーカーからは「友よ」を流しながら,近隣の大阪府で通天閣同様,感染予防がうまくいっていることを示す「太陽の塔」のグリーン照明のミニチュア版をLEDで製作して飾ってみました。(写真下段) 〈ホンマここの校長は暇なんやなぁ。それにしても何で,太陽の塔の模型まで校長室にあるん?等と言う疑問も,何回かこのページを見てると呆れて,思わなくなったと最近とある方からお聞きして喜んで(!)おります…。ちなみにExpo70は私が小学校2年生の時に開催され,その時読んでいた月刊誌「小学2年生」の付録に付いていた太陽の塔のペーパー模型を改造して,内部のエスカレータや展示物を可動式にする等,熱中して工作をしていて宿題を忘れて担任の三原久子先生におもいっきり怒られたことを鮮明に覚えています。(笑)〉

過去記事一覧

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TOMORROW (2020年3月29日)

♪ 流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます …… ♪ (2020年3月13日)